桂川有人は最終日をアダム・スコットとの2サム同組で回った

◇国内男子◇日本オープンゴルフ選手権競技 最終日（23日）◇三甲GCジャパンコース(兵庫)◇7178yd（パー70）

桂川有人が米下部コーンフェリーツアーの来季出場権をかけた最終予選会（Qスクール、11月4日～／ジョージア州ランディングクラブ）前のラストマッチを通算8オーバー21位で終えた。タフなセッティング相手に粘ってきたが、最終日は「77」とスコアを落とし、「難しい。ラフに入って出すだけ、というのも多くて、うまくプレーできなかった」と悔しがった。

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アダム・スコット（オーストラリア）との2サム同組は多くのギャラリーを引き連れた。フィールドの平均スコア「74.712」は4日間でも飛び抜けて難しかった証し。その中で「71」にまとめて2オーバー6位フィニッシュと意地を見せた元世界ランキング1位のプレーに目を見張った。「もちろんミスもあるけど、リカバリーがすごくうまい。簡単にボギーを打たず、流れを切らさない底力を感じました」とうなった。

いったんツアーを離れて米下部ツアー最終予選会へ向かう

最終18番は左ラフからレイアップを強いられ、3打目をピンそばにつけたが決めきれなかった。惜しくも外れるパットにうつむくシーンも多かった4日間。「今日入らなかった分はQスクールで入ってくれるよ」。ホールアウト後、マスターズ覇者にかけられた温かい言葉が心にしみた。

キャディ、トレーナーを伴って10月末の渡米を予定し、帰国後の国内ツアー復帰は「ダンロップフェニックス」（11月17日～／宮崎・フェニックスCC）となる見込みだ。「米国の予選会のピリピリ感だったり、どういう雰囲気かも全く分からない。行ってみて感じるものがあるのかな。ひとつの試合という気持ちで準備をしっかりして、イメージ良く臨めるように調整していくしかない」と見据えた。（兵庫県三木市／亀山泰宏）