恩師の死という哀しみを胸に抱きツアー初勝利に挑む、すし石垣

「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」3日目を終え、すし石垣が2位に3打差をつけて単独首位に浮上。ツアー初勝利に王手をかけた。男子ツアーきってのムードメーカーは、記者会見でも口調は滑らか。笑いを交えながら、和やかなムードで会見は進んだ。

しかし、急に口調が改まる。「実は、高校時代の野球部の監督が亡くなったんです。昨日、連絡をもらいました」。

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高校時代の恩師が24日午後、交通事故により49歳の若さで死去。最近まで一緒にゴルフをするなど、交友関係は今も続いていた。すし石垣が高校野球部に在学中、「石垣は集中力がすごい」と監督の言葉が掲載された新聞記事を見て、「ああ、こういう風に思ってくれているんだ」と感じたという。

「（優勝の）重圧に打ち勝つのは集中力。今日は、集中するときに“先生に言われたな…”と思いながらプレーしました」という。最終18番、6メートルのバーディパットはカップ手前で止まったかと思いきや、ボールはカップに静かに転がり落ちた。このバーディを「先生の力があったのかもしれませんね」と振り返った。生前から応援し続けてくれた恩師に今も見守られながら、明日の最終日に念願のツアー初勝利に挑む。