「Hot Shot with GDO」2017年10月のマンスリーゲストにはプロテストに合格したばかりの小倉ひまわりプロを迎え、全4回でお届けする。

1998年7月25日生まれの19歳。今春高校を卒業した勝みなみや 、新垣比菜など、1998年度生まれの「黄金世代」が名を連ね、注目を集めた今年のプロテストで8アンダーの5位タイで見事合格。

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第1回 「祝プロテスト合格！家中がひまわり畑に」

プロテストに合格した先輩からテスト中は、食欲がなくなると聞いていた。趣味が「食べること」なので、関係ないと思っていたが、いつもラウンド中にペロリと食べるおにぎりが、リアルに喉を通らなくなってビックリ！

400人前後が受験し、合格率5%の狭き門だけに、プレッシャーは計り知れないものがあった。3日間を終わってトータル1アンダーで、カットラインぎりぎりの20位タイ。ここで守りに入れば落ちるだろうと思い、上を目指すことだけを考えたところ、最終日に試合でのベストスコア65をマークし一発合格を果たした。

最初に合格を報告した両親に「よくやった！」と褒められ、約束していたジミーチュウのお財布を買ってもらった。周囲もお祝いムードでひまわりを持ってきてくれるので、一時は家中がひまわり畑のようだった。

小学生のときから「全米女子オープン優勝」を目指しており、通過点として、今年のQTで上位に入ってレギュラーツアーで活躍するのが目標だ。

第2回 「肉、ニク、何はなくとも肉！」

父親はゴルフが大好きすぎて家にいないことが多く、「なに、ゴルフって？」と好きになれなかった。9歳のときに、遊びに連れて行ってとせがむと、急に短いクラブがでてきて練習場に連れていかれたのがゴルフとの出会い。

ほかにスポーツをしていなかったが、小学6年生でスコア70、ドライバーの平均飛距離は240ヤードになり、すでに父親を超えていた。

今でも習っている新井真一プロの「ゴルフは楽しくなきゃ意味がない」の教え通り、お友達がたくさんいるレッスンに休むことなく楽しく通い続けているうちに自然と上達していた。

実家は東京だが、ゴルフのために茨城県の鹿島に家を借り、母親と泊まり込みで練習をしている。趣味欄に「食べること」と書くほど食べることが大好き。中でも、毎日でも食べたいほど好きなのが「肉」。

からいのでオニオンスライスやネギが苦手だったが、最近、焼き鳥のねぎまを食べたら美味しいと感じた。少しだけ大人になった気分だ。

第3回 「オシャレやお化粧に興味ナシ」

パターの打感が気に入ってジュニアの頃からピンを使っており、昨年の12月からほかのクラブもモニター契約をしている。ドライバーの飛距離は平均で240～250ヤードで、得意クラブはアイアンだ。

セッティングはフィッターの鹿又芳典氏で、細かい数値で考えると感覚が狂ってしまうタイプなので、フィーリングを大切に調整してもらっている。

両親に大事に育てられた一人っ子。見た目に反して、周りを気にして自分の意見を表に出すのが苦手だ。ゴルファーとして必須要素と言われる「負けず嫌い」なタイプでもなく、周りからも「もっとプレーでは自分を出してガンガン攻めたほうがいい」と言われるが、どうしたらいいかわからないのが現状だ。

オシャレやお化粧に全く興味がなく、そんな時間があるなら少しでも寝ていたいのが本音。洋服もすべて母親が似合うからと買ってきたものを着ているが、プロアマのパーティドレスは先輩にアドバイスをもらおうと思案中。

第4回 「目指せ東京オリンピック」

運動嫌いで、ゴルフをする以外は家から一歩も出ずに家に引きこもっている。狭いところが好きで落ち着くので、家の壁とソファーの間でテレビを見たり、ゲームをしたり、本を読んだりするのが至福の時。パラダイスすぎて、一日があっという間に過ぎてしまうほどだ。

母親に和太鼓を教わり、2歳で武道館の初舞台に立った。今から思うと、そのおかげで、インパクトと同時に力強く踏み込む感覚やリズム感が備わったのかもしれない。

プロテストに合格したら買おうと決めていた、Beatsのbluetoothイヤフォン。15,000円と高額だが、音も最高だし、練習中にコードを気にしないで音楽を聞けるので買ってよかったと納得。

思い出に残る試合は、畑岡奈紗と組んで団体戦で優勝した「IMGA世界ジュニアゴルフ選手権」。個人戦とは違った緊張感だったが、喜びもひとしお。自分にできることを、順序を踏んで一つ一つ達成し、東京オリンピック出場も視野に入れて頑張っていきたい。