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2014年 ドイツバンク選手権
期間:08/29〜09/01 場所:TPCボストン(マサチューセッツ州)

ゴルフに必要なのは才能?努力? マキロイの考えは

マサチューセッツ州のTPCボストンで29日(金)に開幕する米国男子ツアーの「ドイツバンク選手権」。フェデックスカッププレーオフの第2戦をポイントランキング2位で迎えるロリー・マキロイ(北アイルランド)が開幕前日の28日、公式会見に出席した。

全4戦にわたるプレーオフシリーズは積算ポイントで下位選手が脱落していくサバイバル。前週「ザ・バークレイズ」でポイントトップの座をハンター・メイハンに譲ったマキロイは「できればトップで最終戦を迎えたい」と意欲。同大会ではパットに苦しんだが「先週、リッジウッドでのストロークもその直近と変わっていないはず。リッジウッドはみんな大変だったと思うんだ。ポアナ芝はトリッキーだから適応に時間がかる」と意に介さない。2年前は同大会と第3戦「BMW選手権」を制して最終戦に進んでおり「今年はあの時と精神的な心構えが似ていると思う。いいプレーをすればチャンスがあることも分かっているから、リラックスできている」と力強く自信を口にした。

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今週火曜日にはビル・クリントン米元大統領と昼食をともにした。同氏はツアートーナメントをスポンサードするなどゴルフにも理解が深く「ホントは朝から一緒にゴルフをやるつもりだったんだけど、ヒラリー夫人との用事があったみたい。でも彼の経験を聞けたりして本当に有意義だった」と、普段通りコース内外でのオンとオフの切り替えは十分なようだ。

ところで、この日の最後の質疑応答でこんな質問が飛んだ。「成功のためには、先天的なものと、自分で努力することとの必要性の割合はそれぞれどのくらいか?」

マキロイの答えは“60-40”。「たぶん60%はいわゆる才能とか能力とかいったものじゃないかな。でも残りの40%は努力によるものだと思う。正しい目標に対して、やるべきことを継続すること。僕のスイングだって、傍目から見たらすごく自然なものに見えるかもしれないけれど、長い時間をかけてハードワークをこなしてきた」。

驚異的な強さを誇示してきたこの夏。その身体能力や技術は時間を追うごとに周囲から崇められている。ただ「天才とは1%の才能と99%の努力」とまでは言わないけれど、血のにじむような苦労がなければ、栄冠には届かなかったと言わずにはいられない。自信は鍛錬で積み上げるもの。若き王者のプライドがにじんだ。(マサチューセッツ州ノートン/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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