2016年 メイド・イン・デンマーク

デンマークで主導権を握ったドレッジ

2016/08/27 09:29

「メイド・イン・デンマーク」は、ヒンメルランドゴルフアンドスパリゾートでの初日を「63」、そしてコンディションが難しくなった2日目を「66」としたブラッドリー・ドレッジが3打差の首位で週末を迎える展開となった。

2014年は2位、そして昨年は6位と、ファルソで好結果を残してきたウェールズのドレッジ。その傾向は相変わらずのようで、通算13アンダーとしてヨアキム・ラガーグレンを抜いて単独首位に立った。

2位につけたスウェーデンのラガーグレンは、トーマス・ピータース、そしてトム・ルイスと共に初日はコースレコードに並ぶ「62」をマークしたが、風の強まった金曜は前日同様の好スコアとは行かなかった。

とは言え、ピータースとルイスも優勝争いに絡んでおり、ベルギーのピータースは南アフリカのリチャード・スターンと並ぶ通算9アンダーの3位タイにつけ、ルイスはさらに1打差、通算8アンダーでスペインのアドリアン・オタエギと並んでいる。

ヨーロピアンツアーで2勝を挙げながらも2006年以来優勝から遠ざかっているドレッジだが、この調子を持続させることができれば、日曜の午後に10年間の未勝利にピリオドを打つことも十分に可能である。

2番、5番、6番、8番、そして9番でバーディを奪って首位に躍り出たドレッジは、13番でボギーを叩くも、続く14番でバーディを奪ってすぐさま盛り返した。

「ここはとにかくしっくりくるコースだし、グリーンでは気持ち良くプレーできるから、言うことないよね」とドレッジ。「ゴルフは常に面白いものだし、僕はここへ来て良いプレーができることがとにかくうれしいんだ」。

「自分のスコアには大満足さ。ただ週末へ向け良い位置にいるけれど、まだ折り返し地点。何年か前、ここで良い位置につけながらマーク・ウォーレンに敗れたことがあったからね」。

「自分のゴルフはいい感じだと思うけれど、あとは天気次第だから、その辺がどうなるかだね。他の選手たちに打ち勝つには、自分が良いプレーをしなければならないのは承知しているから、それができればいいね」。

12番ティに立った時点では、この日を1オーバーでラウンドしていたラガーグレンだったが、12番で7メートルのバーディパットを沈めると、14番でもバーディ。最終ホールで4.5メートルのパーパットを決めて2日目を「70」とした。

初めの2日間をダレン・クラークと同組でプレーしたピータースは、木曜のラウンドではスコアリング能力の秀でたところを見せつけたが、2日目はスクランブルとバトルの部分で「ライダーカップ」欧州代表キャプテンを魅了した。

1番と3番でボギーを叩いて後退したピータースは、6番からの3連続バーディで立て直すも、9番で3パットのボギーを叩いた。14番では3パットのパーで肩を落としたピータースだったが、続く15番では難しいライから見事なチップインでパーをセーブするバウンスバックを見せた。

ピータースは16番でも賢いチップショットからパーをセーブ。なお、この16番ではヒンメルランドの丘に陣取る大ギャラリー群が欧州の旗を掲げ、キャプテンのクラークを鼓舞した。ピータースは18番でも見事なバンカーショットからパーをセーブしてこの日のラウンドを締めくくった。

スターンは出だしの6ホールを1イーグル、2バーディとすると、7番と10番ではボギーを叩いた。だが15番と16番でバーディを奪って体勢を立て直した。

イングランドのルイスは何とか「72」で回って通算8アンダーとし、一方、オタエギは6番で2日連続となるイーグルを奪ったほか、4バーディ、1ボギーのゴルフで「66」をマークした。

2日目に「65」と火を噴いたオリバー・ウィルソンは、通算7アンダーの7位タイにつけており、首位から6打差のこのグループには、地元人気のソレン・ケルドセンジェフ・ウィンザー、2日目を「67」でラウンドした南アフリカのトーマス・エイケン、そして2日目を「70」とした米国のデービッド・リプスキーがつけている。

クラークに好印象を残したいアイルランドのシェーン・ローリーは、初日「75」と出遅れるも、2日目は「65」をマークし、通算2アンダーで週末を迎えることとなった。

2016年 メイド・イン・デンマーク