リードを2倍に広げたボーディ 勝利に意欲満々
グレゴリー・ボーディはみなぎる自信を「ライオネスオープン」の優勝へ繋げたいと願っている。
初日「65」で2打差の首位に立ったフランス出身のボーディは、2日目を「67」でラウンドし、2位につける同胞のガリー・スタールと、イングランドのクリス・ウッドとの差を、倍の4打差に広げた。
今季14大会に出場し、12大会で予選通過、トップ10入り3回と、見事な成績を残しているボーディは、「良いプレーができているので自信が湧いてきている。確か『スペインオープン』からこういう調子が続いているけど、今季はしばらく良いプレーができているね。あとは、すべてをまとめ上げられるかどうかの問題なんだ」と述べた。
「大会で首位に立つのは常に良い心持ちのするものだし、そのために僕らはハードに練習を積んでいるわけだからね。大会で競い合って勝つためにね」
「今週勝てればいいけど、とにかく1打1打集中して、その上で、日曜にどの順位にいられるか、というところだね」
初日のダイアモンドCCをノーボギーでラウンドしたヨーロピアンツアー4勝のボーディは、この日も同様のパフォーマンスを見せ、10番からスタートするとバックナインで5つのバーディを奪った。
最後のツアー優勝を、2年前のウェールズで飾った33歳のボーディは、1番で今週初のボギーを叩くも、ティショットをピン側1.5メートルにつけた6番では、今週13個目のバーディを奪って盛り返した。
「今日は素晴らしい一日だった。特に前半に5つのバーディを奪ったスタートが良かったね」
「残念ながら10番目のホール(インスタート)でボギーを叩いてしまったけれど、このコースで5アンダーはとても良いスコアだよ」
ボーディ同様、スタールとウッドも今季は素晴らしいゴルフを披露している。
スタールは今季、アブダビでヨーロピアンツアー初優勝を遂げ、その前後に開催された南アフリカとドバイでもトップ5入り。一方ウッドは先月、ウェントワースでのフラッグシップイベント「BMW PGA選手権」で、ホールインワンを達成してBMW i8を勝ち取り、4位でフィニッシュした。
最終ホールでタップイン圏内に寄せる見事なティショットからバーディを奪うなど、スタールは上がり4ホールで3バーディを奪い、瞬く間に2位タイまで順位を上げた。
「とても嬉しいですね。特に締め括りが良かったですね。忍耐を要求される一日でしたので、上がり4ホールでの3バーディにはとても満足しています」とスタール。
「良いプレーができていますし、ドライバーが良く打てていますので、週末は優勝のチャンスがあります。優勝争いに絡んでいることに満足していますし、リーダーボードのトップに2人のフランス人選手が名を連ねているのがいいですね。グレッグ(グレゴリー・ボーディ)は素晴らしいプレーをしていますが、週末は彼に追いつければいいですね」。
ウッドも終盤に力強いパフォーマンスを見せ、13番でバーディを奪うと、15番、16番と連続してバーディを奪った。
「とても硬く、弾みやすくなってきたから、コースは紛らわしい感じでトリッキーになってきた」とウッド。彼は唯一のヨーロピアンツアー制覇を2年前のカタールで果たしている。
「でも、今日の『69』には満足している。今日はゴルフ日和というよりはバーベキュー日和だったからね。長い一日だったし、とても暑かったから水分補給が欠かせなかった」
「今日コースに着いて、グレッグと7打差ついているのを見たときは正直ビックリしたけれど、彼が何をするのか気にしていてもしょうがないから、自分のゴルフに集中し、その上で週末に、彼との差を詰められるかどうか見てみるよ」
「ここへ来る前から好調なのは分かっていたし、優勝争いに絡みたいと思っていたので、それが実現できて満足している」
ラファ・カブレラベローとカルロス・ピゲムのスペイン人コンビが通算7アンダーの4位タイで続いており、一方、地元期待のベルント・ウィスベルガーは昨日の「79」からこの日は通算2オーバーまで盛り返すも、予選通過はならなかった。