地元の英雄チョウラシアが再び観衆を魅了
「ヒーロー・インドオープン」2日目は、またしてもデリーGCで素晴らしいパフォーマンスを発揮したシブ・シャンカラ・プラサド・チョウラシアが首位の座をキープ。このコースのスペシャリストであるシディクール・ラーマンが1打差で追う展開となっている。
チョウラシアとラーマンは初日を終えた段階では5人が並ぶ首位グループに一角にいた。まず集団を抜け出したのは、木立の迫るフェアウェイの狭いコースでの2日目を「68」でラウンドしたバングラデシュのラーマンだった。
その後、遅い時間のスタートとなったチョウラシアが2日目をノーボギーの「67」でラウンドし、通算10アンダーとして単独首位に立った。今週は、まだ一つもボギーをたたいていない。
「この2日間はとても良いプレーができている」と36歳のチョウラシア。このコースでは2勝を挙げており、そのうちの1勝は2008年に遂げた欧州ツアー初優勝だ。「ここでは何度もプレーしているから、どのようにプレーすれば良いのか分かっているんだ。36ホールを終えてノーボギーだったのは初めてだけどね」。
「良い感じだし、攻撃的にいけている。このまま同じことを残りの2日間も続けていくよ。多くのパーをセーブできたのでとても嬉しいね。ボギーなしで回るのは簡単ではないんだ。多くのセーブが必要だったね」
「風向きが変わるとタフになるんだけど、ここではどのように対処すれば良いか分かっているんだ。2014年はシーズンを通して良いプレーができたし、今年も良いスタートが切れたから、とても自信を感じている。残りの2日間に胸を躍らせているよ」
ラーマンはこの大会が欧州ツアーとの共催となる前、2年前の大会王者だ。この大会には11度出場しており、トップ10入りを逃したのはわずかに1回だけである。
12ホールを終えた時点で4バーディ、1ボギーとしていたラーマンは、ドライバーで放ったティショットをブッシュに打ち込んだ4番ではダブルボギーをたたくも、上がり2ホールで連続バーディを奪う巻き返しを見せた。
大会を共催するアジアンツアーで2勝を挙げている30歳のラーマンは、ロングホールの8番ではガードバンカーからのバーディ奪取に成功し、最終ホールでは2.5メートルのバーディパットを決めて、2日目を「68」の3アンダーとした。
「バーディがたくさんあっただけに、あのダブルボギーにはちょっとがっかりですね」と世界267位のラーマン。
「ここでのプレーを本当に堪能していますし、残り2ラウンドもこのリズムを維持していきたいですね。間違いなくプレッシャーはかかるでしょうけれど、私は常に全力でそれに善処します」
初日首位タイのもう2人、スウェーデンのヨアキム・ラガーグレンとタイのチャプチャイ・ニラトはともにイーブンパーの「71」で2日目をラウンドし、通算6アンダーの3位タイにつけている。
最近開催された「メイバンク・マレーシアオープン」で優勝したアニルバン・ラヒリは、パーが6つしかないこの日のベストスコアとなる「65」で2日目をラウンドし、トップ10圏内に浮上した。一方この日、プラヤド・マークセンとアブヒナブ・ロハンがホールインワンを達成し、2015年シーズンの「レース・トゥ・ドバイ」のホールインワンの総数は15となった。