リードがドナルドソンを退けベスト8進出
パトリック・リードが先月の「ライダーカップ」で欧州代表のヒーローとなったジェイミー・ドナルドソンを「ボルボ世界マッチプレー選手権」からの敗退に追いやり、その「ライダーカップ」のちょっとしたリベンジを果たす格好となった。
グレンイーグルスでは米国代表の稼ぎ頭となったリードは、ロンドンGCでのグループステージ最終戦でドナルドソンを3&2で下し、土曜日の準々決勝へと駒を進めた。
デビューを飾った「ライダーカップ」ではキーガン・ブラッドリーを破って欧州代表の勝利を確定させるなど、4戦して3ポイントを挙げたドナルドソンは、5バーディを奪ったリードを一度も先行することなく、11番では近距離から3パットして相手にホールを献上する致命的なミスを犯した。
12番と14番でバーディを奪ったリードが残り4ホールで4アップとすると、パー5の15番では寸でのところで2打目をカップインし損ねたドナルドソンがこのホールを奪って望みをつなげ、続くパー3の16番でもティショットをピンそば数十センチにつけるも、リードもこのホールをバーディとしたため、勝負は決した。
初戦でヨナス・ブリクストに敗れたものの、続く第2戦ではポール・ケーシーを破って盛り返したリードは、「良い心持ちだ。初戦はパットが全く入らない感じだった。初戦で負けると、後がなくなるから、勝利を目指す戦いをしなければならなくなる」と述べた。
「この2ラウンドは特に後半に入ってソリッドなプレーができたわけだけど、多くのパットを決めることができ、今日はマッチプレーでは鍵となる多くのクラッチパットやソリッドなパットが決まったんだ」。
同じくマコーマック組ではケーシーとブリクストが素晴らしいバトルを披露し、両者共に10アンダーの「62」で一歩も引かず、勝負は引き分けとなった。
しかしながら、ケーシーはサドンデス方式のエクストラホール1ホール目でウォーターハザードに捕まり、これによりブリクストがベスト8進出を決めた。
「ポールは素晴らしいプレーをした。特にバックナインでね。彼は確かに僕に対してすごくプレッシャーを掛けてきたし、何ホールか掠め取っていった。僕も何ホールか掠め取ったけれどね」とブリクスト。
「本当に素晴らしい試合だった。自分のキャディと話していたんだ、こういう感じでゴルフの対戦をプレーしたいよねって」。
フランスのビクトル・デュビッソンは2連勝で最終戦を前に既に準々決勝進出を決めていた唯一の選手であり、彼は「ライダーカップ」のチームメートで、2連敗ですでに大会からの敗退が決まっていたスコットランドのスティーブン・ギャラハーと対戦した。
そのギャラハーはノーボギーのラウンドでドュビッソンを2&1で下し、少なくとも勝利で大会を後にすることになった。
ガブリエルソン組ではそのドュビッソンに加え、同スコアでシェーン・ローリーを下したパブロ・ララサバルが決勝トーナメント進出を決めた。
ディフェンディングチャンピオンのグレーム・マクドウェルはジュースト・ルイテンに敗れ大会からの敗退が決まった。3ダウンからの逆転で、2アップでマクドウェルを下したルイテンは、これでラーソン組でのグループステージは3戦全勝となった。
昨年、ブルガリアで開催されたこの大会で優勝を飾ったマクドウェルは、「防衛がならず勿論とてもがっかりしているよ。でも、ゴルフのクオリティは高かった。コース設定はスコアが出易くなっていたので、『64』や『65』でラウンドしても家へ帰らなければならないんだ」と語った。
同組ではルイテンに加え、アレクサンダー・レビーを1アップで下したミッコ・イロネンがベスト8進出を果たした。
パーマー組では、17番のフェアウェイから直接ホールインして勝利を確定させたヘンリック・ステンソンが2&1でトンチャイ・ジェイディーを破り、グループステージ突破を決めた。
件のショットについてステンソンは、「ロブウェッジで打って、ホールの奥に落としてスピンバックさせれば良いと思っていたら、良い感じで球が上がったのですごく良いショットだったのは分かっていたけれど、そのままホールインして劇的な幕切れとなったのはボーナスだったね」と述べた。
パーマー組ではステンソンに加え、南アフリカのジョージ・クッツェーがフランチェスコ・モリナリに2&1で敗れながらも準々決勝進出を決めた。
準々決勝はクッツェーがリードと、ドュビッソンがイロネンと、ルイテンがララサバルと、そしてステンソンがブリクストとのスウェーデン対決を戦う組み合わせとなった。