選手復帰の“主将”マギンリー 自身の調子には謙虚
大勝利した「ライダーカップ」でキャプテンを務めたポール・マギンリーは、今週の「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」で現場復帰を飾るが、果たして自身がどのようなパフォーマンスを発揮できるのか見当もつかないと明かした。
2013年1月に主将に任命されて以来、自身のゴルフは後回しにしてきた47歳のマギンリー。細部に至るまでの気の配り方は驚くべきもので、チームの部屋に置いた水槽の魚の色を欧州代表のチームカラーにそろえる徹底ぶりだった。
肩の怪我も7月以来、欧州ツアーの大会に1度しか出場していない要因の一つとなっているが、オールドコース、カーヌスティ、そしてキングスバーンを舞台に行われるプロアマ大会でプレーする準備は整っているようだ。
「疲れてはいないし、欠場したいとも思わない」と、マギンリーは日曜に5ポイント差で米国代表を下した後に語った。
「すばらしかった。この18ヶ月間を本当に楽しむことができた。心ときめく体験で、名誉であり光栄だった」
「『ダンヒル』は常にプレーするのを楽しんできた大会。あのコースでプレーするのが好きなんだ。自分のゴルフがどうなるのかは神のみぞ知るというところだね。自分のゴルフについてはここ6カ月何も取り組んでいない気がする」
「過去の主将が私に言っていた、自分のゴルフについては苦しむことになる、というのは正しいと証明された。初めの年はそこまで悪くなかった。正直なところ、昨年は良いプレーができていた。今年は次第に低調になっていったがね」
「ゴルフコースや練習場にいるとき、自分の心はさまよっていた。心が定まっていなくて、練習やプレーに必要なだけの強度や集中力がなかった」
マギンリーが率いたチームからは、世界ランキング1位のロリー・マキロイ、「全米オープン」王者にして2010年にこの大会を制したマーティン・カイマー、フランスのビクトル・デュビッソン、04年の優勝者であるスティーブン・ギャラハーの4人が今大会に出場する。
02年の大会王者であり、「ライダーカップ」で副キャプテンを務めたパドレイグ・ハリントンも今大会に出場する予定となっており、プレーオフ2ホール目で米国のピーター・ユーラインを破った昨年の覇者、デビッド・ハウエルも出場者リストに名を連ねている。
「ディフェンディングチャンピオンとして戻るのは素敵なことだろうね。これは本物の名誉だし、全ての瞬間を楽しまなくてはいけない」とハウエル。「昨年の優勝は長年待った末のものだった。最後の勝利から7年経っていたわけだけど、(7年ぶりの勝利を挙げる上で)セントアンドリュースほど最適な場所は他にはなかったね」