クラン・モンタナでの3勝目を狙うビヨーン
ディフェンディングチャンピオンのトーマス・ビヨーンは、今週の第80回「オメガ・ヨーロピアン・マスターズ」にて、壮観なクラン・シュル・シエレGCを過去の王者たちと共に練り歩くことになる。
この大会で過去に2勝を挙げ、2位も2回記録しているビヨーンに加え、リッチー・ラムジー(2012年)、ミゲル・アンヘル・ヒメネス(2010年)、ジャン・フランソワ・ルクイン(2008年)、ブレット・ラムフォード(2007年)、ブラッドリー・ドレッジ(2006年)、ロバート・カールソン(2002年)、リカルド・ゴンサレス(2001年)、スベン・ストルーパー(1998年)、マティアス・グレンベリ(1995年)、そしてホセ・マリア・オラサバル(1986年)といった過去の優勝者たちがクラン・モンタナに集うのである。
現在「レース・トゥ・ドバイ」で3位につけるビヨーンは、賞金総額230万ユーロのこの大会に出場する3人の「ライダーカップ」欧州代表チーム入りが決定した選手の一人であり、他にはウェールズのジェイミー・ドナルドソンとフランスのビクトル・デュビッソンがスイスアルプスへ向かうことになる。
一方、地元の期待を背負うのはマーティン・ロミンガー、ラファエル・デ・ソウザ、ダミエン・ユーリッヒ、そしてフレデリク・スベンベルグの4人だ。この他にも、アジアンツアーから30名の精鋭が集う予定となっており、その中にはアニルバン・ラヒリとラヒル・ガンジーのインド人コンビも含まれ、勿論タイ出身でヨーロピアンツアー6勝のトンチャイ・ジェイディーもやって来る。
1939年からこの大会の開催地となっているだけあって、クラン・シュル・シエレGCといえば「オメガ・ヨーロピアン・マスターズ」の同義語にもなっているほどで、この地はヨーロピアンツアーの国際スケジュールの中でも最も風光明媚な地の一つとして広く知れ渡っている。
近年、このセベ・バレステロス設計のレイアウトは、580万ユーロが投じられて、13番グリーンの回りには古代ローマ風の円形観覧席が新設され、10番と12番のフェアウェイには2つの池が造成され、その他にも色々な改良が加えられるなど、大々的なコース改修が為された。
今年も更なる投資のもと、フロントナインでは幾つかのバンカーに対する改造と移転が行われ、1番、2番、そして4番ホールのフェアウェイも新たに変造されている。
最も注目すべきコース改修は9番ホールに見られ、このホールは新しい壮観なグリーンに一変した。
このコース改修を発表した記者会見の席で、今年は会長として50周年を祝ったガストン・F・バラス氏を長とする組織委員会は、2015年はこの大会の開催が早まり、来年は7月23日から26日にかけて開催される旨も併せて発表した。