南アフリカの才能を羨むオラサバル
2012年のライダーカップでのヨーロッパチームにおける栄冠を持ってしても、ホセ・マリア・オラサバル(スペイン)は長きに渡って才能あふれるゴルファーを輩出している南アフリカを羨む気持ちでいっぱいだ。
“メダイナ(ライダーカップが開催されたイリノイ州のメダイナ・カントリー・クラブ)の奇跡”でヨーロッパチームを優勝に導いたオラサバルは、アーニー・エルス(南アフリカ)がデザインしたコッパーリーフ・カントリー・エステイトで今週開催されるツワネオープンでの注目選手のひとりだ。
オラサバルは、このヨーロピアンツアーとサンシャインツアーの共催となる大会が初めて行われる、エルスによって完璧なまでにデザインされたコースにとても感銘を受けている。
「このコースは本当に素晴らしいコースだよ。ただ、たとえ全てのホールでバックティを使うわけではないにしても、とても長いコースだね。この長いコースだとドライバーに苦労しそうだ。これだけ長いと良いドライバーショットが要求されるからね。何とかしてこの数日で良い攻略法を見つけなければと思っているよ」とオラサバルは語った。
オラサバルはここセンチュリオンの気候に良い印象を持っているが、何より彼に強い印象を持たせているのは南アフリカ勢による優れたゴルフのタレントの台頭だ。母国スペインもセベ・バレステロス、セルヒオ・ガルシア、ミゲル・アンヘル・ヒメネスと言ったスター選手を輩出しているが、恐らくそう言えるのはこの3人くらいだろう。
彼は言う。「ここ(南アフリカ)にはたくさんの素晴らしい選手がいるよ。それに疑いの余地はない。どういうわけかこの国は優れた選手を輩出している。正直言って、この国のレベルはスペインよりも高いよ。いっときスペインも良い選手を生み出してきたが、新しい世代が生まれてきていない。しかし、ここにはメジャー大会の優勝者を含むたくさんの素晴らしい選手がいる。ある意味、僕は嫉妬しているよ」。
彼はこれまでにヨーロピアンツアー単独開催である招待制のネドバンク・ゴルフ・チャレンジとボルボ・ゴルフ・チャンピオンズへの出場経験はあるが、サンシャインツアーとの共催大会に出場するのは今回が初めてとなる。
そして彼は2013年シーズンに6つの大会が南アフリカで開催されることに驚きはない。
「この国のゴルフが現時点においてとても良い状態にあることの証だと思う。このような優れたコースと素晴らしい天候の国に来られるのはとても素晴らしいことだね。このようなパーフェクトなコンディションのもとで競争の激しいゴルフができることはとても素晴らしいことだ」と彼は言った。
今大会には2005年のUSオープンの覇者マイケル・キャンベル(ニュージーランド)も参戦する。そして彼も同様に南アフリカの素晴らしいゴルフの現状にとても感銘を受けている。
「ここには何か秘密があるはずだね。とても信じられないよ。実にたくさんの素晴らしいゴルファーがここ南アフリカから生まれている。そのような道を切り開いたゲーリー・プレーヤー、アーニー・エルス、そしてレティーフ・グーセンに賛辞を贈るよ」とキャンベルは語った。
2011年の全英オープンの覇者で数々のヨーロピアンツアーで優勝を飾ったダレン・クラーク(北アイルランド)も賞金総額150万ユーロの今大会に挑む。