2003年の「全米アマチュア選手権」チャンピオンに輝いたニック・フラニガンがそのタイトルを剥奪される可能性があるというショッキングなニュースが入って来た。フラニガンに掛けられている疑いは、アメリカへの航空チケット購入にジャック・ニュートン・ジュニア・ゴルフ基金からの奨学金を使ったというもの。USGAは試合参戦にいかなる理由でも奨学金を用いることを禁じている。ジャック・ニュートン・ジュニア・ゴルフ基金は関与を否定。フラニガンに対する奨学金は彼が18歳になった時点で終了しており、フラニガンの3ヶ月アメリカ留学の資金は、彼の両親が別荘を売却して用意したものだとしている。

事の発端は、ジャック・ニュートン・ジュニア・ゴルフ基金に大口寄付を1年前から始めたオプティス社とノキア社がフラニガンを称える記事で、彼の功績に奨学金が多大な援助を施し、その奨学金のおかげで渡米できたとコメントしたことから。フラニガンは記者会見で、「自分には何も落ち度はなく、僕は何も心配していない。ただ、周囲が妙な騒ぎ方をしているだけ」と毅然とした態度を示している。