日本勢最年少・矢田賢司 優しく控えめな15歳はデビュー戦でも臆せず健闘中
◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 3日目(31日)◇テ・アライリンクス サウスC(ニュージーランド)◇6842yd(パー71)
出場した日本勢7人のうち最年少の15歳、矢田賢司(和歌山・有功中)は最終18番(パー5)、2mのバーディパットを外すと天を仰いだ。突風が吹き荒れた初日、2日目にはバーディを奪ったが、比較的穏やかなコンディションとなったこの日は、最後までひとつもバーディを奪えなかった。
流れをつかめなかったのは出だし1番からだった。「ボギースタートで、しかも3パット。悪い流れが続いた。そのあともチャンスが続いたけど、1個も決められず。もうちょっといいプレーはできた」と悔しさをにじませた。
アジア太平洋地域のトップアマが集う今大会への出場は初めて。「これぐらい大きいのはほぼない。すごいうれしかったですし、なんか出ていいのかなっていうぐらい」と控えめに話すが、3日目を終えて28位、日本勢4番手につけているから大したものだ。
東京で生まれ、小学3年の時に父親の仕事の都合で和歌山へ移った。地元メディアでは“天才ゴルファー”と紹介されたこともあるという。海外留学に興味を持っていた3歳上の兄の影響もあり、2025年9月から母、兄と3人でマレーシアで生活している。ゴルフの練習環境も「ものすごくいい。学校終わりもコースを回れる」と、異国での日々にも馴染んでいる。
身長178cm、体重58kgのすらりとした体格で「あまり波のない耐えるゴルフ」がプレースタイル。性格については「友達からは優しいって言われる。基本、人に怒ることもない」と、ゆったりとした口調で答える。
リラックス方法にもその人柄が表れる。自然を見ることが好きで、何もせず穏やかな時間を過ごすのがお気に入り。午前スタートだった初日を終えた後も、「帰って寝ながら、リラックス系の音楽を聴いて何もしないでいる。それが一番のリフレッシュ」と笑った。
優勝すれば翌年の「マスターズ」と「全英オープン」の切符を手にできる大会。それでも15歳は必要以上に大きな夢を口にしない。「そこまでは考えてない。できる限りのプレーができれば」と肩に力は入っていない。
首位とは大きく差が開いたが「ベストを尽くして、できるだけ少しでもいいスコアを出せるように準備して挑みたい」と最終日に意気込んだ。気負わず、自分らしく、最後は笑って大会を終えたい。(ニュージーランド・オークランド/安平賢太郎)