飯島早織は高校3年生。プロテストを前にビッグタイトルに前進した

◇女子アマチュア◇日本女子アマチュア選手権 3日目（15日）◇秋田CC（秋田）◇6409yd（パー72）

首位タイで迎えた決勝ラウンドの出だし5ホールは3ボギー。序盤2番の3パットをきっかけに調子は下降し、5番（パー5）では1Wショットを左隣のホールまで曲げた。「この3日間で一番大きなミス」。飯島早織（ルネサンス高3年）は「苦しい状況をどう楽しい方向に持っていくか」と気持ちの切り替えに必死になった。なんとも、変わったやり方で…。

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隣でキャディを務めてくれている母・晴美さんに浴びせたのは「（だいたい）似てないモノマネ」。ドラえもんに、ぐでたま、マイメロディ…。ちょっと自信のあるクレヨンしんちゃんも織り交ぜたキャラクターの声真似の応酬に、母には「ドラえもんのイメージを下げるからホントにやめて」と冷静にあしらわれた。

思い切ったラウンド中の気分転換が功を奏す。「ゴルフと関係ないことをしゃべっていたらいつの間にか戻りました」とショットが少しずつ復調し、後半インは3バーディ、2ボギーで回り「74」。後退を最小限にとどめて通算3アンダーとし、藤本愛菜（沖学園高2年）、外園華蓮と並ぶトップタイをキープした。

後半に持ち直し首位タイで最終日へ

昨年春の「全国高校選手権」、ことし5月の「関東女子ゴルフ選手権」で優勝。もうひと踏ん張りでプロテスト前にビッグタイトルが手に入る。「あしたも最初が肝心かなと思います。流れをどう自分でつかんでいくか。結果がどう転んでも自分で結果を責めず、最後まであきらめずにやりたい」と意気込んだ。（秋田市／桂川洋一）