畑岡、古江、渋野ら参戦 “死闘”名高いバルタスロールで38年ぶり女子メジャー
◇海外女子メジャー◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前情報◇バルタスロールGC(ニュージャージー州)◇6621yd(パー71)
今季メジャー第2戦が22日(木)に開幕する。過去2度(1961、85年)、全米女子オープンをホストしたニュージャージー州バルタスロールGCでは大会初開催。かつて、この土地で農業を営んでいたバルタス・ロールにちなんで名づけられたコースは、1980年「全米オープン」でジャック・ニクラスと青木功が優勝争いを演じた“死闘”の地として名高い。
2019年の秋から設計家ギル・ハンスが行ったコース改修は、膨大な数の木を取り除くなど100年前に名匠ティリング・ハーストが構想したオリジナルのレイアウトを再現するもの。最大の変更点はグリーン周りで、サイズ拡張によって“失われた”ホールロケーションが再び登場することになった。男子メジャーも2016年「全米プロ」が最後となっており、改修後初のビッグトーナメント開催だ。
メリーランド州コングレッショナルCCで行われた前年はチョン・インジ(韓国)が初日から首位を守る完全優勝で大会初制覇。うつ病に苦しみながら、「全米女子オープン」と「エビアン選手権」に続く3つ目のメジャータイトルをつかんで涙を流した。2年前のチャンピオン、ネリー・コルダは故障離脱から5月「ファウンダーズカップ」以来の復帰戦。3週前の「みずほアメリカオープン」で72年ぶりのプロデビュー戦Vを飾った超大物ルーキー、ローズ・チャンはプロとして初めてのメジャーに臨む。
日本勢は8人が出場。畑岡奈紗は前年5位、18年にはプレーオフまで進むなど3度トップ10入りと相性の良さは本人も認めるところ。年間ポイントレース3位につける古江彩佳は前週も優勝争いに加わり、好調のまま大舞台へ乗り込んできた。
4年連続出場の渋野日向子は昨年予選を通過も、体調不良で3日目のスタート前に途中棄権。スポット参戦した国内ツアー2試合はいずれも決勝ラウンドに進めなかったが、4月「JMイーグルLA選手権」以来の主戦場では今季まだ予選落ちがない。
笹生優花は3週ぶりのトーナメント。前年現地で待機選手としてチャンスをうかがうも出場枠が巡ってこなかった野村敏京は21年「ANAインスピレーション(現シェブロン選手権)」以来のメジャー。ルーキーの勝みなみと西村優菜はいずれも大会初出場となる。日本からは西郷真央が世界ランキング上位の資格で2年続けて参戦する。
<主な出場予定選手>
チョン・インジ、ネリー・コルダ、ハンナ・グリーン、ブルック・ヘンダーソン、ローラ・デービース、リリア・ヴ、コ・ジンヨン、ミンジー・リー、笹生優花、アシュリー・ブハイ、渋野日向子、リディア・コー、キム・ヒョージュ、畑岡奈紗、アタヤ・ティティクル、古江彩佳、ローズ・チャン、レキシー・トンプソン、西郷真央、西村優菜、勝みなみ、野村敏京