佐伯三貴が今季2勝目!女王・全美貞とのマッチレースを制す
◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 最終日◇五浦庭園カントリークラブ(福島県)◇6427ヤード(パー72)
佐伯三貴が今季の賞金女王・全美貞を逆転で破った。予選ラウンド2日間で単独首位の座を守った全の背中を1打差で追い、7アンダー2位からスタートした最終ラウンドに「68」をマーク。通算11アンダーまでスコアを伸ばし、4月の「スタジオアリス女子オープン」以来となる今季2勝目、ツアー通算5勝目を飾った。
敗れた全は3打差、通算8アンダーの2位。3アンダーの3位タイに不動裕理、鬼澤信子が入った。1アンダーの5位には馬場ゆかり、笠りつ子、服部真夕、豊永志帆らが続いている。
<佐伯三貴、大ギャラリーの声援が「心強かった」>
東北福祉大出身の佐伯にとって、東北・福島はゆかりの地。最終組に入ったこの日、全美貞(韓国)、ニッキー・キャンベル(オーストラリア)という海外選手と回ったこともあり、必然的に大きくなった佐伯への声援に「心強かったです」と顔をほころばせた。
過去、全とは何度も優勝争いをしてきたが、そのたびに「『おめでとうございます』と言う方だった」と振り返る。スタート前、「今日もそうなるのかな」という予感が頭をよぎったという。
しかし、風邪の影響もあったのか、「いつもは緊張するのに今週はそういうのが全くなかった」。序盤に全がバーディで突き放しても、「全然気にならなかった」と目の前の1打に集中する。10番のバーディ(佐伯)、ボギー(全)で並んでも、16番のバーディ(佐伯)で2打差としても優勝の意識はなかったという。
4バーディを奪って通算11アンダーとして迎えた17番、「(17番は)アゲンストだったので、あのパーセーブが優勝につながったと思う」と、全がボギーを叩く中をパーで切り抜け、結局3打差をつけて逆転優勝。「全さんと優勝争いをして初めて勝てたので、自信にもなるし、うれしいです」という佐伯。今季2勝目は自身初の年間複数回優勝となった。