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え?川岸良兼が首位に躍り出た

意外といっては失礼だろうが、しかし意外。未完の超大器ともいわれる川岸良兼がアウトで爆発。66をマークして首位に踊り出た。桑原克典も60台を出したが一歩後退。下からは今季自信の横尾要が迫っている。

川岸良兼はアウトで2番、4番5番6番7番とバーディ。しかしインに入ってからは「余裕のあるゴルフ」をしすぎてしまった。ピンが奥にあるため打ちすぎて「くだらないボギー」にしたくなかったのだという。結局インでのバーディは15番ロングだけ。もうひとつのロング、18番は残り193ヤードを6番で打ってダフってしまった。「ふつうなら7番なんだけど、あんまり順目の絶好のライだったもんで6番にした。フライヤーすれば8番でもよかったのに・・・バーディ1コ、損しちゃった」
ショットは絶好調。パーオンに失敗したのはわずか2ホールだけだった。「落とし穴はありますけど、このコースは飛ばした方が有利。ドライバー替えてから10~15ヤード飛ぶようになってるんです。昔と変わらないくらい飛ぶようになってます」
優勝争いは本当に久しぶりだ。「楽しみです。今日は眠れないかな。明日は69くらいでは回りたいですね」

今日の桑原克典はショットが良くなかった。なかなか乗らない。おまけに飛ばし屋のチャンド、Z.モウとのラウンドで自分がミジメになるほど飛距離の差をつけられた。しかし小技でカバーしての69。
たわいない話だが今週は実によく眠れるんだという。「普段よりよく眠れます。子供のことを考えてると睡眠薬のようによく眠れます」 そのかわり子供の名前をどうするか、悩みに悩んでいるのだそうだ。

横尾要は6バーディ、1ボギー。67。「今日はもう十分。いいプレーをしました。明日は3打差ですか・・・ちょっと上が伸びてしまったけど、でもまぁいい位置ですよね。この3日間60台だったんで、明日も60台では回りたいです」
もし横尾が逆転優勝すると来週のアメックス世界選手権出場の可能性も出てくる。場所はスペイン。急な話だし、しかも来週のアコムは横尾のタイトル防衛戦だ。仮定の話とはいえ「うーん、どうしたらいいんですかね。ま、そんなに甘くはないでしょう。まだトップに立ってるわけでもないし・・」
それは優勝してから考えます、と言うのだが、もうそうなったら本当にどうするのだろう。かんたんにキャンセルするには惜しすぎるメジャーだ。なにしろ今週の優勝賞金は4000万円。一気に賞金ランキングがひっくりかえってしまう。

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1999年 Philip Morris Championship



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