20歳のワン・ジョンフンが初優勝 武藤俊憲は71位
2016/05/09 05:39
◇欧州男子◇ハッサンIIトロフィー 最終日◇ロイヤルゴルフ ダール・エス・サラム(モロッコ)◇7487yd(パー72)
通算5アンダーの首位に並んでホールアウトしたナチョ・エルビラ(スペイン)とワン・ジョンフン(韓国)のプレーオフに突入。18番(パー5)の繰り返しで行われた2ホール目をバーディとしたワンがこれを制し、アジアンツアーを主戦場とする20歳が欧州ツアー初優勝を飾った。
同ツアーにおける韓国勢の優勝は、2週間前の「深センインターナショナル」を制したイ・スミンに次いで8人目となり、通算では10勝目。アジア圏勢での20歳と256日での優勝は、18歳と282日で制したノ・スンヨル(2010年「メイバンクマレーシアオープン」)に次ぐ2番目の年少記録となった。
ワンは3打差を追って5位からのスタート。1打差を追う最終18番で5mを決めてバーディとし、土壇場でプレーオフ進出を決める。1ホール目に12mをねじ込みエルビラとバーディを分け合うと、2ホール目もピン左から4mのスライスラインを読み切りガッツポーズ。神がかり的ともいえるパットから18番で“3連続”バーディをもぎとり、雨中の熱戦を制した。
「最後の3ホールは、どうやってパットを打ったのかも覚えていないんだ。とっても興奮している。今夜は眠れないと思うよ!」
ワンに敗れたエルビラは、プレーオフ2ホール目にショットのミスが続き、惜しくもツアー初優勝はならなかった。通算4アンダーの3位に、ロバート・ロック(イングランド)とクレメント・ベラルド(フランス)が続いた。
57位から出た武藤俊憲は7ボギー「79」と崩れ、通算13オーバーの71位タイで4日間のプレーを終えた。