49歳のM.A.ヒメネスが単独首位 T.ウッズ1打差 松山英樹、片山晋呉が決勝ラウンドへ
◇海外メジャー◇全英オープン 2日目◇ミュアフィールド(スコットランド)◇7192ヤード(パー71)
晴天が続く中、初日とは逆風が吹きつけた第2ラウンド。欧州ツアーの史上最年長優勝記録を持つ49歳のミゲル・アンヘル・ヒメネス(スペイン)が、予選2日間を終えて通算3アンダーの単独首位に立った。
1打差の2位にはヘンリック・ステンソン(スウェーデン)、リー・ウェストウッド(イングランド)、ダスティン・ジョンソン。そしてメジャー通算15勝目を狙うタイガー・ウッズがこの日3バーディ、3ボギーの「71」で同じ2アンダーグループに加わった。初日単独トップのザック・ジョンソンは通算1アンダーの6位タイに後退している。
日本勢ではイーブンパーの21位タイから出た松山英樹が3バーディ、5ボギーの「73」と踏ん張り、首位には5打差の通算2オーバー20位タイで決勝ラウンドに進出。また、片山晋呉が8オーバーの70位タイで予選を通過した。
一方、その他6人の日本人選手は無念の予選落ち。藤田寛之は「74」で通算10オーバーの97位タイ、谷口徹は「75」で11オーバーの108位タイ。久保谷健一は通算13オーバー、丸山大輔が15オーバーでフィニッシュ。井上信は17オーバー、小平智は19オーバーに沈んだ。
<49歳のヒメネス、「ここにいちゃ、いけないかい?」>
欧州ツアーで19勝を誇り、葉巻と後ろで結わえた髪が個性的なミゲル・アンヘル・ヒメネス。12年の「UBS香港オープン」での優勝は、欧州ツアーの史上最年長記録(48歳318日)だったが、そのプレーはいまだ衰えることがない。
大会2日目は2バーディ2ボギーのパープレーだったが、終わってみれば通算3アンダーは単独首位。「リーダーズボードの下の方にいるよりは、一番上に居た方が気持ちいいね」と、貫禄を見せる。「こういうコンディションだと、いくつバーディを獲るかではなく、ボギーを打たないことの方が大事。それが鍵だ」と付け加えた。
初のメジャータイトルへ向けて好位置で折り返すヒメネスだが、先のことはまだ考えない。「日曜日の午後になにが起きるかなんて分からない。明日どうなるかも知らない。今を生きて、目の前の球を打つだけ。コーチがそこで待っている。葉巻を吸う。日が昇って明日が来たら、また目の前のことに取り組むだけ。プレッシャーを感じたいね。順位が上がれば上がるほど、プレッシャーも増すだろうね。それに越したことはない」。そして、プレッシャーから解放されたあとの一服は、また格別だろう。