ついに来るのか!?ミケルソンが首位スタート!!
今シーズンのメジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」が、ニューヨーク州ロチェスターにあるオークヒルカントリークラブで開幕した。ロチェスターはニューヨークでも北部に位置しカナダに近いのだが、異常気象の影響で汗が噴出すほどの暑さに見舞われている。その影響と思われるが、発電所が火災を起こしニューヨークを中心に大規模な停電が起きている。コース内のプレスセンターは元々臨時の発電機を使用しているため影響を受けていないが、クラブハウスなど常設した設備では影響を受けている。幸い試合の進行には影響がなく、全選手ホールアウトすることができた。
初日首位に立ったのは、4アンダーをマークしたフィル・ミケルソンとオーストラリアのロッド・パンプリングの2人。パンプリングの4バーディ、ノーボギーという安定したゴルフに対し、ミケルソンは得意のアグレッシブなゴルフを見せた。深いラフからでもピンそばに寄せる技術は健在。今度こそ悲願のメジャー制覇を成し遂げるのだろうか。
首位と1打差の3アンダー単独3位にはビリー・アンドレードが入り、2アンダー4位にはマスターズ覇者のマイク・ウィアと全米オープンで2勝しているリー・ジャンセンが続く。さらに1打差には、チャド・キャンベル、アーロン・バデリーといった若手と、ベテランのビジェイ・シンが肩を並べている。
注目のタイガー・ウッズは、10番ホールからスタートし13番パー5でバーディを奪った。しかし、14、15番でボギーを叩きオーバーパーグループへ。17、18番の難しいホールをパーで切り抜けたが、後半3ボギーを叩き4オーバーで初日のラウンドを終えている。グリーン周りの深いラフに捕まる場面が多く、アプローチの上手いタイガーでさえもピンにピタリと付けることが出来なかった。現在58位、明日2日目に巻き返しを見せるのか。
日本勢では伊沢利光が1オーバー22位とまずまずのスタートをきった。午前中にスタートした伊沢がホールアウトした時点では30位を超えていた。しかし午後になって風が出始めグリーンが固くなり、スコアを崩す選手が続出し伊沢の順位が上がっていった。
後半スコアを崩してしまった選手の1人が丸山茂樹だった。難しいコースということもあり、進行が遅れリズムを崩した丸山は、上がりホールで3連続ボギーを叩くなど5オーバー77位。 一昨年この大会で4位に入った片山晋呉も、5オーバー。惜しいところでメジャーの予選通過を逃している谷口徹は、初日からスコアを伸ばしたかったが、18番でトリプルボギーを叩くなど難コースにつかまり12オーバー145位と大きく出遅れている。