2011年 全米プロゴルフ選手権

日本勢は苦戦! 首位にS.ストリッカー、タイガーは129位

2011/08/12 10:52
難セッティングをものともせず「63」でロケットスタートを切ったスティーブ・ストリッカー

今季の海外男子メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」が8月11日(木)、ジョージア州のアトランタ アスレチッククラブで開幕した。7アンダーで単独首位に立ったのは、7バーディ、ノーボギーの「63」をマークしたスティーブ・ストリッカー。悲願のメジャー初制覇に向け、絶好のスタートを切っている。

5アンダーの単独2位には、44歳のベテラン、ジェリー・ケリー。4アンダーの単独3位にショーン・ミキール、3アンダーの単独4位にスコット・バープランクと、米国勢が上位を独占している。18歳のマッテオ・マナッセロ(イタリア)は2アンダーの5位タイ、ロリー・マキロイ(北アイルランド)はイーブンパーの23位タイ。タイガー・ウッズは7オーバーの129位タイと大きく出遅れた。

日本勢では、平塚哲二が2オーバーの59位タイで最上位。以下、池田勇太藤田寛之が3オーバーの78位タイ、今田竜二が5オーバーの108位タイ、石川遼が最下位となる15オーバーの155位タイと苦しい滑り出しとなった。

S.ストリッカーがメジャーベストタイの「63」>
初のメジャータイトル獲得へ向け、ストリッカーが最高のスタートを切った。出だしの10番から「考えていなかった」という3連続バーディで発進すると、結局ボギーなしの7バーディを奪取。前日までの3日間の練習では、今大会のコースにまったく歯が立たないと思っていたというが「素晴らしいスタートになってよかった」とベテランは笑顔を見せた。4大メジャーではフィル・ミケルソンが勝った昨年のマスターズを最後に、欧州ツアーを主戦場とする選手たちの優勝が続いている。7大会ぶりの米国勢の勝利はなるだろうか。

石川遼はプロ転向後ワーストスコアとなり、予選通過が絶望的に

<日本勢は苦しい初日に。石川遼の予選通過は絶望的>
4つのパー3にすべて池が絡む長距離コースに5人の日本勢は苦しんだ。最高位はパットに苦しみながらも、ショットの安定感が光った平塚哲二。ただ一人予選通過圏内の59位タイで第2ラウンドに入る。石川遼はショットが大乱調で1ラウンドで池に6度入れてしまい、「85」の大たたき。2週連続での活躍が期待されたが15オーバーの最下位となり「今日がすごく大事だった。結果はすごく残念。こういうコースでやるには練習も技術も必要だと思った」とガックリ。午前のラウンドを終えた後は人もまばらな練習場で打ち込んだ。

中盤から突如崩れたタイガー・ウッズは予選通過危機に

T.ウッズは中盤から急失速>
左ひざ、左足アキレス腱の故障からの復帰後第2戦となったウッズ。出だしの10番で右から4メートルを沈めてバーディ発進を決めると、その後12番、14番でバーディを重ね序盤で3アンダーとした。ところが続く15番(パー3)でティショットをグリーン右前に落とすと、ダブルボギーで後退。さらに16番では第1打を右のフェアウェイバンカーに落としボギー。その後は一気に失速し結局7オーバーまでスコアを崩し「本当に何が起こったのか・・・。こんな風になるゴルフはしていなかったと思う」と肩を落とした。

ゴミ箱からあふれ出したごみの山。暑さのために処理能力の限界を超えた
背中、かい~の!
メディアセンターの一角にマッサージサービスを提供するブースがある。有名なコメンテーターも、ここでちょっとリラックス
イーブンパー(23位タイ)でホールアウト。トラブルはどの選手にも訪れるが、そのときの対応が差を生む
アンラッキーな怪我だったが、イーブンパー(23位タイ)でホールアウト。明日の朝に状態を確認してプレー継続を決める
赤はアンダー、黒はオーバーというのがゴルフの常識。で、青文字って、ナニ?
最後の最後までいいところなし。8番ホールでは短いバーディパットも入らなかった
10年前の大会のときに地中にいた幼虫が、今年の大会でやっと地上に出てきて成虫になり、大きな声で鳴いている
1番ティグランドの横にスタート表がある。他のメジャーと違うのは、アマチュアが一人もいないことだ
朝の気持ちの良い光の中で、石川遼の大崩れが始まった。2ボギー、5ダブルボギー、1トリプルボギー。バーディなし

2011年 全米プロゴルフ選手権