17番で第2打を放つ上田桃子。難しいホールで見事にバーディを奪った

ツアー2年目の開幕戦を迎えた上田桃子。前夜は、いつも通りで緊張も無かったという上田だが、一夜明け、久々の試合に体は正直だった。10番スタートのこの日、「思うように体が反応しなくて、地に足がついていない感じだった」と、前半はぎくしゃくしたゴルフとなる。「試合勘がない中で、ボギーを打ちたくないという思いが強く、ミスのイメージの方が出てきてしまった」と、12番パー5ではアプローチがグリーンに載らず、ボギーとしてしまった。

しかし、「あまりに酷いミスだったので、逆に気が抜けた」と、このボギーをきっかけに本来の自分を取り戻す。直後の13番でピン下7mのバーディパットを沈めると、16番、17番と連続バーディを奪って、前半を2アンダーで折り返した。

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迎えた3番パー5。2打目をレイアップし、残りはピンまで75ヤード。SWで放った第3打は、ピンを通り越してから、バックスピンと傾斜で4ヤード程転がり戻ると、そのままカップの中に消えるチップインイーグル。5番でもバーディを奪った上田は、通算5アンダーへスコアを伸ばした。

しかし、6番でボギーを叩くと、続く7番でも「イージーアプローチをミスしてしまった」と連続ボギー。だが、最終9番パー5で花道から2mに寄せてバーディとし、結局この日は1イーグル5バーディ3ボギーの「68」。通算4アンダーの単独5位と、好スタートを切った。

スコアには「本当に満足しています」というが、「良いプレーをしている中で、もったいない凡ミスが2～3個あった。これ以上のバーディ数は難しいと思うので、ボギーを減らしていかないといけない」と課題も見えた。この日、修正点に挙げたのは、アプローチの距離感。ホールアウト後は、しっかりと練習場でアプローチ練習を繰り返した。

昨年も優勝争いをしているだけに、「相性の良いコース」と本人も認めている。「今日はラッキーもあったので、明日は落ち着いてゴルフ出来るようにしたい」と、2日目に向け気持ちを引き締めた。