アイアンの距離感など、ドライバー以外のクラブの精度を欠いていた石川遼

スタート前から冷たい霧雨と強い風に見舞われた「セガサミーカップ」初日。石川遼がスタートする12時45分にはうっすらと霧も出始め、過酷な状況の中で10番からティオフした。

今週の火曜日に「全英オープン」から帰国し、今週は練習ラウンドもプロアマ戦の出場もなし。その状況に、「ものすごく良いスタートを切れなくても、しょうがないとは思っていた」と、厳しい展開を予想していたという。11番で1メートルを沈めてバーディを先行させたが、その後は悪い予感が的中。一転してボギーを重ねるホールが続いた。

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ドライバーは好調なものの、アイアン、アプローチ、パットの距離感や安定性に乱れが目立った。12番パー3では、ティショットを手前のバンカーに打ち込んでボギー。13番パー5では2打目を刻んだにも関わらず、3打目でグリーンを外してボギー。さらに16番では3パット、17番でも1.2メートルのパーパットがカップに蹴られボギー。18番パー5を迎えた時点で濃霧の影響により中断となり、そのままサスペンデッドとなった。

8ホールを消化し、1バーディ、4ボギー。3オーバーの暫定70位タイ。「霧、風も強くて、コンディションが難しかった。グリーンのスピードも思ったより速くて、グリーン周りで苦しんだかな、と思います」と振り返る。だが、気持ちは極めて前向きだ。「まだ始まったばかりだし、明日プレーする28ホールの中で、いくつバーディを獲っていけるかだと思う。今日のサスペンデッドが良い方向に行く感じがしているので、この予感が当たれば良いですね」。

明日は午前6時30分に第1ラウンドが再開。石川は18番パー5のティショットからプレーを再開する。「まずは18番で2オンできるように、良い準備をしていきたいです」と、再開直後の猛チャージを誓っていた。