ドライバーのフェース面を拭いてから、ティショットに臨む石川遼

朝から冷たい雨が降り続けた「ノーザントラストオープン」2日目。初日を3アンダーの9位タイで終えた石川遼は、13時9分がスタート時刻だったものの、進行が遅れた影響で予定より10分程遅れてティオフした。

石川が最後に雨の中でプレーしたのは、昨年の国内男子ツアー最終戦「日本シリーズJTカップ」初日。その時は最下位に沈んだため、「そのイメージを払拭したい」とこの日の雨中でのプレーに臨んでいた。

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この日、雨対策として注意したのは、「ドライバーのフェース面を拭いて、水分でボールとの摩擦が減ってスリップしないようにする」ということ。各ホールのティショット前に、素振りをして、フェースを拭くというルーティンを繰り返した。

その効果もあって、この日はドライバーが絶好調。ドライバーでのフェアウェイキープ率は9分の7で、外した2回の内1回はファーストカット。2番で早速バーディを奪うと、続く3番でもフェアウェイから3mにつけて連続バーディ。雨をものともしないプレーを見せる。

その後も危なげないゴルフを続けた石川は、日没サスペンデッドを告げるホーンが鳴った最終13番で、左ラフ、バンカーと渡り歩いたが、最後は3m弱のパーパットを沈めて力強くガッツポーズ。13ホールを2バーディノーボギーでラウンドし、通算5アンダーの暫定7位タイに浮上した。

「昨日の方がスコアは良いけど、内容は今日の方が全然良かった」と、石川は上機嫌。「最終ホールも良いパーセーブが出来て、明日に繋がったと思う」と、7時30分から再開となる明日の残り5ホールも良い流れで迎えられそうだ。

暫定ながら、現在の順位は首位と5打差の7位タイと上位も狙える位置の石川。「期待をしてくれる方も凄く多いと思うけど、4日間プレーをするというのが一番で、それが達成出来た後に、その後の事を考えたいと思います」。まずはきっちりと予選通過を果たして、お楽しみはそれからだ。