出入りは激しかったが、悪コンディションで上位浮上を果たした宮里藍

「SBSオープン」初日、35位タイとやや出遅れてしまった宮里藍だが、7時40分スタートの大会2日目は、強風にも負けずに序盤から派手な巻き返しを見せる。

出だしの1番ホール。「はっきり覚えてないけど160ヤードくらい」という7Iで放った第2打が、なんと直接カップイン！絶好のイーグルスタートを切ると、続く2番でも4mを沈めてバーディ奪取。さらに3番パー5でも、3打目をピン側1mにピタリとつけて連続バーディとし、僅か3ホールで一気に4つスコアを伸ばした。さらに、9番パー5もバーディとし、「31」の好ストロークで、前半を通算5アンダーで折り返した。

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ところが、直後の10番で3パットのボギーとすると、続く11番もボギーとしてしまう。「パットも打てていたし、ちょっとしたこと」と言うが、前半の勢いはピタリと止まる。その後はパープレイを続けていたが、17番は3Wで放ったティショットがクロスバンカーに捕まってしまい、2打目はフェアウェイに戻すだけ。3打目はグリーンをオーバーし、寄らず入らずのダブルボギー。最終18番で3打目を50cmにつけて、バーディを取り返したが、後半は「39」、出入りの激しい一日となった。それでも、通算2アンダーへスコアを伸ばし、9位タイに浮上している。

「5（アンダー）はいけましたね」と悔しそうな宮里。「（後半は）パットも思ったところに打てていたし、バーディチャンスも結構あった。そんなに、凄い我慢しているって感じでは無かった」と振り返り、17番のティショットをこの日唯一の反省点に挙げた。「昨日より風が強くて、ティも前だったので、私はドライバーで打ちたかったけど、決めきれないまま（3Wで）打ってしまいました」と、前日話した「決断力」について、自らに釘を刺した。

それでも、「今までは良い事があると浮き足立って次のホールでミスとかがあったけど、今日は落ち着いて自分を見ることが出来ていた」と、自身の成長も感じ取った。「あと、ひと踏ん張りですね」という宮里。「私にとっては、天候が悪くなってくれた方がチャンスはあるかな（笑）」と、最終日の逆転優勝に望みをつないだ。