By Sean Martin, PGATOUR.COM

「WGC HSBCチャンピオンズ」最終日、最終ホール。B.ワトソンが決めた1打は序盤戦最大のハイライトの1つだ（Andrew Redington／Getty Images）

PGAツアーは2014年のフォールシリーズを終え、冬の休暇に入った。北米での「フライズドットコムオープン」から開幕した2014-15シーズンは、その後アジアに移動し、休暇前最後の舞台となったメキシコで開催された「OHLクラシックatマヤコバ」は、チャーリー・ホフマンの優勝で幕を閉じた。PGAツアープロたちは、フェデックスカップの戦い開始とともに、エキゾチックな土地を巡り、白熱した試合を見せてくれた。そこで今回は、シーズン序盤のフォールシリーズでのハイライトを振り返ってみる。

なお、ツアーは2015年1月9日からハワイで行われる「ヒュンダイトーナメントofチャンピオンズ」から再開される。

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フォールシリーズ・ベストラウンド トップ5

■ 1位 ロバート・ストレブの63／「マックグラッドリークラシック」最終日

最終日を首位と5打差からスタートしたストレブは、1番ホールでボギーを叩き、13番でも再びボギーで後退しつつ、14番から4ホール連続バーディで追い上げ、3人によるプレーオフに突入。プレーオフ2ホール目、8番アイアンでカップまで1m弱に寄せたストレブが勝利をつかみ取った。優勝後ストレブは、「非常に楽しかった。厳しい立ち上がりになったけれど、それからはパットも入るようになって、ウェッジも決まるようになった。それにバーディを続けて奪えたからね」と、語った。

■ 2位 ベン・マーティンの62／「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」3日目

マーティンは3日目を首位と2打差の5位タイでスタートし、最終的にPGAツアーでは自己ベストタイスコアを記録。唯一ボギーとしたのは3番ホールのみで、その後15ホールで9アンダーをマーク。キャリア初となる54ホールを終えて首位に立つと、2位と2打差のアドバンテージを最後まで保持し続け、優勝した。

■ 3位 ニック・テイラーの66／「サンダーソンファームズ選手権」最終日

最終日を首位と2打差の5位タイでスタートしたニック・テイラーは、プロ7戦目ながらも最終日のプレッシャーをベテランのように上手く扱った。13番から15番まで連続バーディを奪って2位と3打差で首位に立つと、最終ホールこそ意味のないボギーを叩いてしまったが、2打差でツアー初優勝。最終日に記録した「66」は、同大会を通しての最少ラウンドに1打及ばないスコアだった。テイラーは初日の17番ホールまで24パットとし、16番ホール中10ホールでは僅か1パットとするなど、パットのスコア貢献率では、同ラウンドでほかのツアープレーヤーを4打以上も上回る4.6を記録。本人は、「今日はパットが信じられないくらい良かった」と語った。

■ 4位 バッバ・ワトソンの67／「WGC HSBCチャンピオンズ」2日目

31ホール目までを終えて僅か1アンダーにとどまっていたバッバ・ワトソンだったが、2日目の終盤にバーディを連続成功させ、一気に上位に浮上し、自身初のWGCタイトルへとつなげた。2日目はラスト5ホール連続バーディでフィニッシュし、「67」で首位と4打差の3位に浮上。16番ではチップインバーディを奪うと、続く17番では4番ウッドでグリーンエッジに運んでバーディを奪った。ワトソンは3日目と最終日をそれぞれ「69」、「70」とし、優勝した。

■ 5位 ジミー・ウォーカーの62／「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」3日目

上位4位までとは異なり、ウォーカーは同大会で優勝していない。だが、「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」3日目にウォーカーが見せたボールストライキングは圧巻だった。18ホール中17ホールでパーオンに成功。唯一のミスは4番ホールで、この時はグリーンエッジにボールを落とした。だが、同ラウンドでグリーンを狙った18度のショットは、いずれもカップまで約9m以内のところに落とした。9つ奪ったバーディ中6個は、カップまで約2m以内に寄せて決めている。パットのスコアに対する貢献率は0.83と、ほかのプレーヤーよりも僅か1打しかアドバンテージを得ていないことになっているが、ショットのスコアに対する貢献率では5.54と、同ラウンドに記録したスコアの87パーセントにボールストライキングが影響していることがわかる。