「こんなスコアが出せるんだったら、最初から出しとけよォ」と父。報道陣のリクエストに応えて、ちょっと照れながらの2ショット。

奈良県のグランデージゴルフ倶楽部で28日（木）、2011年度LPGAプロテストの最終ラウンドが行われ、今年は晴れて20人（上位20位タイまで）が合格。独特な空気に包まれた長く熾烈な3日間を終えた選手たちは、安堵の表情を浮かべ喜びを口にした。

プロ野球・工藤公康投手の長女として注目を集めていた工藤遥加は、最終日に「66」をマークし、通算1オーバーの9位タイで上位突破を果たした。「試合での60台は初めて。こういう時に取っておきました」と勝負強さを発揮し、合格圏外の48位タイからの急浮上。「正直ホッとしています。まだ夢なのかな」と、ようやく表情を和らげた。今週は父・公康氏も応援に駆けつけ、「不器用なので温かい言葉はかけてくれないけど、居てくれるだけで安心というか元気になれます」と感謝の言葉を口にし、喜びを分かち合った。

注目アマの1人、香妻琴乃は13位タイで貫禄の予選突破を果たした

また、実力派アマチュアとして知られる香妻琴乃は、通算2オーバーの13位タイで順当に上位フィニッシュ。「トップ通過を狙っていたけど、初日、2日目と思った通りのプレーができなくて。でも、すごく課題が見つかったので、逆に良かったかな」と3日間を振り返った。