2013/05/27中井学のフラれるゴルフ

Lesson.14 つま先下がりのアプローチ

トップのミスを警戒しよう つま先下がりのライは、当然体とボールの距離が遠くなるので、そのまま振ってもボールに届きません。それを手先で届かせようとすると、体が動いたり、手打ちになってミスを誘発してしまいます。言い換えれば、インパクトで体が浮きやすいのがつま先下がりのライで、届かないからトップのミスが出てしまうわけです。 前傾を深くするだけでは不十分 単純に前傾角度を深くすれば、ボールに届かせることはできます。ただ、このアドレスでは体の回転がしにくくなるので、結局手先でボールに合わせる打ち方になってしまうわけです。前傾を深くすると、ボールの近くに立つことになるので、ヘッドが外に上がって、外に抜け...
2014/01/06中井学のフラれるゴルフ

Lesson.45 フェアウェイバンカーを攻略

フェアウェイバンカーでミスが出る理由 ティショットでフェアウェイバンカーにつかまってしまったときの対処法が今回のテーマです。フェアウェイと違い、足場が不安定で、かつバンカーというだけで苦手意識を持っている人も多いと思います。しかし、セットアップさえ正しくできれば、実はラフよりは距離も出せて、グリーンを狙うことができます。打ち込んだり、飛ばそうとしたり、クリーンに打とうとするのではなく、セットアップだけでダフらない状態を作っておくことがポイントになります。 クラブをソールできないことの難しさ フェアウェイバンカーに限らず、バンカーではソールすることができません。要するにクラブヘッドを浮かせた状...
2014/01/20中井学のフラれるゴルフ

Lesson.47 ディボット跡からの脱出法

グリーンを狙わず手前で良しと考える 今回のテーマはディボット跡からの脱出法です。ピンまでの残り距離は100ヤード弱。せっかくティショットでナイスショットしたのに、セカンド地点にいってみたらディボット跡に入ってしまっている。気持ち的にも萎えてしまいがちで、残り距離が短いだけになんとか乗せたいという気持ちにもなります。ですが、ここでの無理は大ダフリやトップの原因になります。安全にショートしてもいいという考え方を持ってください。 使用するクラブは7番アイアン 残り距離は100ヤードですが、ディボット跡に入ってしまったら、通常のショットはできません。そこで手にしてもらいたいのが7番アイアンです。もち...
2013/12/23中井学のフラれるゴルフ

Lesson.44 傾斜地からのセカンドショット

ミスが出る要因は前のショットにあり 今回のテーマはツマ先下がりとツマ先上がりのアイアンショットです。残り距離が約150ヤードのショットを想定します。ツマ先下がりとツマ先上がりでまず連想するのが、左右に曲がりやすいショットで、アドレスでの方向取りがポイントになりそうだということでしょう。ただ、ポイントとして頭に入れておいて欲しいのが、ツマ先下がりや左足下がりでミスが出るのは、その前のショットが影響しているということです。 ツマ先下がりは左のミスに注意 まずツマ先下がりですが、多くの場合はコースの左側の傾斜に飛んできたということです。ここでまず考えなければならないのは、前のショットで引っかけてい...
2013/06/03中井学のフラれるゴルフ

Lesson.15 つま先上がりのアプローチ

クラブを短く持つのは基本 つま先上がりは、ボールと体の距離が近くなるので、基本的にはダフリやすくなるライです。そこでやるべきことは、まずはグリップを短く握ること。体とボールとの距離を近くするだけでなく、不安定な傾斜地でコンパクトに振るための、基本的なことです。短く持つ度合いは、傾斜の度合いと比例するので、その都度対応してください。 フェース面が左を向きやすい グリップを短く持つことで、ボールとの距離を調整しましたが、それだけでは不十分です。つま先上がりは、グリップを短く持ってボールの近くに立つため、フェース面がターゲットよりも左を向きやすくなります。つま先上がりが引っかけやすいと言われる理由...
2013/09/23中井学のフラれるゴルフ

Lesson.31 アイアンショットの基本

アイアンの基本的な考え方 ティアップできるドライバーと違って、地面のボールを打つアイアンショットは、きっちり上から下にクラブヘッドを動かしてあげなければなりません。また、真っ平なティグラウンドと違って、微妙な傾斜が少なからずある点もアイアンショットの難しさのひとつ。それだけに重要になるのが、しっかり芯でヒットするということ。飛距離よりもミート率を上げることがアイアンショットでは何よりも重要になることを覚えておきましょう。 アドレスの基本 アイアンで大切なことは番手毎の距離をきっちり打ち分けること。そのためにアドレスは最も重要なパートです。アドレスする度に違った構え方をしていると安定した距離感...
2013/04/15中井学のフラれるゴルフ

Lesson.8 現代のクラブに合ったボールポジション

今は左足カカト線上ではありません! 正しい体の回転に従って、腕がフラれるスイングができたなら、あとは振れば勝手に当たるポジションにボールをセットするだけです。まずは、ドライバーのボールポジションについてお話しいたしましょう。 「ドライバーは左足カカト線上」と何の疑いもなくセットしている方も多いと思います。しかし、これではクラブは進化しているのに、アドレスはパーシモン時代のままという状態ですよ。長尺化した現代のクラブで、カカト線上にボールを置いてしまうと、どうなるのでしょうか・・・? 球を擦ることが多くなり体が突っ込んできます シャフトが長尺化したことで、かつてよりもスタンスが広くなったにも...
2013/08/19中井学のフラれるゴルフ

Lesson.26 パッティングの基本

フェース面の方向にボールは転がる なによりもパッティングで重要なのがフェース面の向きです。パッティングではフェース面の向いている方向にしかボールは転がりません。 それがわかっているようでわかっていない方が非常に多いので、しっかり正しいアドレスを取ることをまずは徹底的におこなってください。構え方が変わるだけで、パッティングのストローク数はかなり良くなるはずです。 目の真下にボールを置く ボール位置の基本は、目の真下に置くことです。なぜ真下なのかというと、前述したフェース面の向きがきちんと合っているかどうかを確かめるために、最も適しているからです。 もちろん、プロの中でも真下ではないプロもいます...
2013/11/04中井学のフラれるゴルフ

Lesson.37 フェアウェイウッドの基本

FWを上手く打てない理由 FWを使う場面というのは、パー5のセカンドショットなど、ある程度飛距離が必要な場合がほとんどです。「飛ばしたい」と思う気持ちこそがフェアウェイウッドでミスが出るほとんどの原因と言ってもいいでしょう。要するに振り過ぎているということです。ドライバーよりは長さは短いけれど、アイアンなどよりは長い。それなのにドライバーを振るように、大きく振ってしまうことにミスが出る原因があります。 バランスが崩れないスピードで振る 振り過ぎないためのポイントとしては、フィニッシュでバランスが保てること。フィニッシュの形が崩れるのは、自分の許容範囲外のスピードでクラブを振っているからです。...
2013/03/04中井学のフラれるゴルフ

Lesson.2 プロのスイングを真似するな!

腕は振りません! 「振る」イメージを「振られる」イメージに大転換する第2回目。今回のテーマは、プロのスイングを真似するな!です。誤解のないように言えば、自分が見た印象のままを真似しようとしないこと! 特に、スイングの連続写真は、ものすごく誤解を招きやすいので要注意。こんな風にフォローだけを切り取って見ると、腕を積極的に振っているように見えてしまいますよね。では、腕を「振る」イメージがあると、スイングはどんな風に乱れてしまうのでしょうか? 腕で振るほど腕が戻らなくなる 腕を「振る」ほど、インパクトでクラブが戻らなくなります。まず、テークバックでは体の回転を伴わず、腕だけでクラブを上げてしまい...
2014/02/10中井学のフラれるゴルフ

Lesson.50 バンカーの目玉から脱出

目玉には2つのパターンがある 今回のテーマはバンカーの目玉からの脱出です。バンカーの目玉には2種類あり、ひとつはボールの周辺が目玉焼きのようになっているケース。もう一つがボールの周囲が砂で埋もれて、完全にボールが潜っている状態です。2つの目玉は脱出のさせ方が変わってきます。それぞれ適した打ち方を選んで、1発脱出を成功させましょう。 下が硬く表面が軟らかい目玉は難しい 目玉焼きのようになっている目玉というのは、砂の下が硬く、表面だけが軟らかいバンカーのときになることが多いですね。要するに、ヘッドが弾かれることが多いということです。ポイントはしっかりヘッドを砂の下に入れるということ。表面が軟らか...
2013/03/18中井学のフラれるゴルフ

Lesson.4 スクエアグリップを身につけよう!

腕が振られるためのグリップ 腕は一切何もせず、スイング中、腕はただただ受動的に体の回転に振られるだけ。そのようなスイングを目指すと、グリップのあるべき形が見えてきます。一度グリップを決めたら、腕の積極的な動きは一切考えず、後は体の回転に振られるだけ。何もしなくても勝手に腕が動いてくれる…。そんなグリップが理想です。 グリップはクラブとの唯一の接点です。不自然な握り方をすれば、腕はスイング中に体本来の自然な動きに従おうとして、余計な動きをしてしまいます。では、自然なグリップとは一体どのようなものなのでしょうか? 脱力した状態を自分のグリップの基準に! まず自然な左グリップから考えていきましょ...
2013/11/25中井学のフラれるゴルフ

Leeson.40 寄せにも使えるユーティリティ

エッジからの転がしで活用 グリーンまわりまでせっかく持っていったのに、そこからザックリやトップのミスでダボやトリを叩いてしまう。これを繰り返す内に、アプローチへの苦手意識が強くなって、どんどん下手になってしまうのです。そういうときに活用したいのがユーティリティでのアプローチです。逆目であっても、芝が薄くても、ミスを抑えてくれるユーティリティはもっとグリーンまわりで活用されるべき存在なのです。 アンカーリングを利用する グリーンまわりからユーティリティを使うときに、基本的にはパッティングと同じイメージで振ります。ただ、それがイメージできないという人は、まもなく規制される予定ですが、競技などに出...
2013/08/26中井学のフラれるゴルフ

Lesson.27 パッティングの“良い転がり”とは?

パターの芯をボールの芯に当てる ここではパッティングで最も大切な良い転がりについてレッスンします。 良い転がりをさせるとボールがラインに左右されることが少なくなり、カップインの確率が高くなります。最も基本的なことですが、良い転がりをさせるにはパターヘッドの芯とボールの芯をきっちり当てること。ボールを地球に見立てて言うと、赤道部分をしっかり芯でヒットできるかどうかが重要なテーマになるわけです。 きれいなグリーンではハンドファーストに パターにもロフトがあります。これは何のためにあるのか。グリーン上で、ボールは厳密に言うとわずかに沈んでいます。この沈んでいる状態から、良い回転のボールを打つために...
2013/10/07中井学のフラれるゴルフ

Lesson.33 アイアンのトップ対処法

トップとダフりは表裏一体 アイアンショットでトップが出る人の傾向として、トップと同じくらいダフりのミスも出るはずです。原因は、一度ダフりが出ると、それを反射的に嫌がって体が起き上がる。結果、トップになるわけです。要するにダフりとトップは表裏一体ということです。アドレスと、ボールとの距離、力み過ぎなどに注意して、まずは正しいアドレスを身につけることから始めましょう。 最も多いトップの原因とは!? ラウンド中に、それまで全くトップのミスなんか出ていなかったのに、突然トップが止まらなくなった。これを手先で調整しようとするとダフりが出始めるのですが、突然トップが出始める原因の多くは、スイングではなく...
2013/07/22中井学のフラれるゴルフ

Lesson.22 練習場でもできる!バンカーショット練習法

ロフトを寝かせてバウンスを使う バンカーショットでエクスプロージョンをするためにはハンドファーストの構えではなく、ハンドレイトに構えることが重要だと説明しました。要するに、ロフトを寝かすことでバウンスが使いやすい構えを作るということです。 では、その構えからどのような点に注意すれば、より正確なエクスプロージョンをしてボールと砂を飛ばすことができるのか。スイング面の考え方と練習方法を紹介しましょう。 クラブヘッドを両足の真ん中に落とす 通常の練習場のマットの上でもできるバンカーのエクスプロージョンショットの体得方法をお教えします。 今回はバンカー内で説明しますが、クラブヘッドがスタンスの真ん中...
2013/09/02中井学のフラれるゴルフ

Lesson.28 パッティングの距離感を作る

まず自分のモノサシを作る ここではアマチュアのみなさんが最もパッティングで苦労している距離感についてのレッスンをします。練習量が多い、または練習グリーンで練習できるような環境にある人は、ある程度の経験値で距離感というものを体で覚えることができますが、一般的なアマチュアの多くは、練習すること自体ができません。そこである基準を作る練習を紹介していきましょう。 2つの基準を作る まずカップから3メートルにひとつ、6メートルにひとつ置きます。最初に3メートルをカップに向かって打ち、次に6メートルを打ちます。これは何を知って欲しいのかというと、この2つの距離感の差を自分がどこで打ち分けているのかという...
2013/12/02中井学のフラれるゴルフ

Lesson.41 ティショットの考え方

ティグラウンドは真っ平ではない まず頭に入れておいて欲しいのがティグラウンドはまっ平らではないということです。一般的には、コースの水はけなども計算して作られているので、極端に言えばおわん型になっているのです。調子がいいのに、突然曲がり出したり、なにか構えにくいなと感じるときは、まずはティグラウンドの方を疑ってみてください。自分のスイング的な問題だと思い込んでしまうと、どんどんスイングを壊すことになります。 左右のティマーク寄りにティアップする効果 ティグラウンドがおわん型になっているということは、右側のティマーク寄りでティアップするとツマ先下がり、左側でティアップするとツマ先上がりということ...
2013/04/22中井学のフラれるゴルフ

Lesson.9 難しい方向取りを超シンプルに!

正しく目標に向かって構える技術は難しい ラウンド中、突然大きく曲がってしまったり、練習場ではありえないようなミスが出たりすることがあります。そんな時、スイング自体を疑い始めると、さらにショットが乱れて、修正が利かなくなってしまったという経験はありませんか? 実は、フラれるスイングができていても、目標に対して正しく構えていなければ、ボールは曲がります。目標に対して正しく構える技術となるアライメントは、実はプロでもズレることが多く、その調整には日ごろの練習が必要な部分なのです。では、アマチュアにとって、どのようにアライメントが狂うケースが多いのでしょうか? 打ちたい方向と体の向きの捻じれ アマ...
2013/08/05中井学のフラれるゴルフ

Lesson.24 バンカーのダフり・トップ防止術

ダフリ・トップの原因は紙一重 バンカーショットのミスと言えば、ダフって脱出できずにまたバンカー内にというケースと、トップしてホームランというケースの大きく分けて2つがあります。 ただ、この2つのミスの原因は、ほとんど同じ動きが原因になっていることが多く、それをなおすことができれば、バンカーショットがむしろ得意なショットになるはずです。 それではダフリ・トップの原因を説明していきましょう。 トップは体が回り過ぎることで起きる トップが出る一番の原因は、しっかり打とうとし過ぎて、体がまわり過ぎることにあります。要するに早くまわり過ぎることで、体とボールの距離が遠くなり、ボールまたは砂に届かなくな...