2020/09/14優勝セッティング

リンクスで味わった「ピンポイントで狙う楽しさ」 永峰咲希の優勝ギア

◇国内女子メジャー第1戦◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯最終日(13日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇6640yd(パー72) 今季国内メジャー初戦となったのは、国内外で70以上のコースを手掛けた加藤俊輔氏設計のJFE瀬戸内海GC。日本では数少ないリンクススタイルのゴルフ場だ。 風を遮るものがないフラットな地形には、グリーンだけでなく、フェアウェイにも無数のアンジュレーションが施され、ピンと同じ狭い面をとらえなければバーディを奪うことは難しい。 「楽しかったです。日本ではそうそうない景色だし、落ちるところが見えない」と永峰咲希。「グリーンもホールごとに特有で、ピンポイントで打...
2020/07/11優勝セッティング

今季からブリヂストン契約 関藤直熙“国内初勝利”の14本

大会名:ゴルフパートナーエキシビショントーナメント 日時:7月9日(木)~10日(金) 開催コース:取手国際GC(茨城) 優勝者:関藤直熙 賞金ランキング加算対象外の非公式大会ながら、今季国内初開催となった男子ツアーの試合で関藤直熙が輝きを放った。3打差10位からコースレコード「61」をマークし、通算14アンダーで逆転優勝。2日間36ホールボギーなしで日本での初タイトルをつかんだ。 昨季アジア下部ツアーで日本人初の賞金王に輝いた22歳は、今年からブリヂストンスポーツとクラブ契約。パター以外の13本とボールを同社製でそろえている。 自らの持ち味を「積極的にドライバーを使って攻めていくスタイル」と...
2020/06/30優勝セッティング

5年前と同じオレンジヘッド 渡邉彩香ドライバーの紆余曲折

大会名:アース・モンダミンカップ 日時:6月25日(木)~29日(月) 開催コース:カメリアヒルズCC(千葉) 優勝者:渡邉彩香 渡邉彩香が原点回帰の先に5年ぶりの優勝をつかんだ。昨季賞金女王の鈴木愛をプレーオフで破り、涙を流した。球筋を本来のフェードに戻し、1Wのヘッドは前回優勝した2015年と同じブリヂストン J015を使用した。一般販売された黒色のヘッドとは異なるオレンジ色のヘッドは、5年前の発売時に特注としてカラー展開されたモデル。当時渡邉が好きな色を選んだという。 極度の1W不振を経て、5年前のクラブを自宅から引っ張り出したのは昨年11月の「大王製紙エリエールレディス」。1年に1回の...
2020/09/01優勝セッティング

エースパターはピレッティ社 笹生優花2戦連続Vギア

◇国内女子◇ニトリレディスゴルフトーナメント 最終日(30日)◇小樽CC (北海道)◇6695yd(パー72) 19歳の笹生優花が2週前の今季第2戦「NEC軽井沢72」に続いて2試合連続で優勝した。荒天の影響でセカンドカットを実施した最終日は「71」。ショートゲームで粘り逃げ切った。 クラブは豪快な飛距離を武器にプロ初優勝を挙げた「NEC-」から替わらないが今大会は小技が光った。エースパターは2008年に米テキサス州で誕生したピレッティ社のもの。17年から同社のパターを使用し始め、1年前からは「構えやすい。ピンタイプって細くて四角っぽいじゃないですか。それに丸みを出して、見たときに柔らかいイメ...
2020/09/07優勝セッティング

強い球が打てるスリクソン「ZX」 小祝さくら優勝ギア

◇国内女子◇ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント 最終日(6日)◇GOLF5カントリーみずなみコース(岐阜県)◇6571yd(パー72) 小祝さくらが通算17アンダーでツアー2勝目を挙げた。前週「ニトリレディス」から10月17日に発売予定の最新モデル「スリクソン ZXシリーズ」の3Wと5Wを投入した。 最終日16番(パー5)では220ydから5Wで20mにつけ、2オン2パットのバーディを奪った。大会を通じてパーオン率83%と安定したショットを支えた。 「3番は(ロフト角)13.5度にしました。13.5にしたのは初めてですが、球もあがらなくて、けっこう強い球が打てます。風が強い日に対応できる...
2021/04/27優勝セッティング

フェースに乗ったライン出しショットで攻略/星野陸也の優勝ギア

◇国内男子◇関西オープンゴルフ選手権競技 最終日(25日)◇有馬ロイヤルゴルフクラブ ロイヤルコース(兵庫県)◇7103yd(パー71) チャン・キムとの激闘を制し、4年連続となるツアー4勝目を飾った星野陸也。「ナマラー(鉛を貼るのが好きなクラブオタク)」を自称する24歳は、強風の吹いた最終日は低く抑えたライン出しのドローボールを多用して、難コンディションを攻略していった。 星野自身が解説する“ライン出しショット”はこんな具合だ。「手を使うとカット軌道が入ってプッシュすることが多いので、身体の自然な回転とクラブの重さを感じながら、インパクトゾーンにボールがないイメージで振ると、フェースに自然に...
2020/11/16優勝セッティング

ダンロップ育ちの香妻陣一朗 次戦ホスト大会に“凱旋”

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日(15日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70) 香妻陣一朗がツアー本格参戦8年目にして初優勝を飾った。2018年に女子ツアーを制した姉の香妻琴乃に続く、きょうだいで獲得したレギュラーツアーでのタイトル。最終日、終盤までもつれた混戦を劇的な一打で制した。 最終18番(パー5)のスーパーイーグルは、周到な計算があってのもの。後ろの組を回る首位・木下稜介に1打ビハインド、果敢に攻める場面でのティショットで3Wを握った。「フェアウェイに置かなければイーグルは取れない。傾斜が強く、1Wではボールがラフまで持っていかれると練習ラウ...
2020/11/09優勝セッティング

パーオン率87%で3日間ボギーなし 申ジエの優勝ギア

◇国内女子◇TOTOジャパンクラシック 最終日(8日)◇太平洋C美野里C (茨城県)◇6554yd(パー72) 韓国の申ジエが10月の「富士通レディース」に続く今季2勝目を挙げた。優勝ギアは「富士通」から変更なし。3日間54ホールをノーボギーの安定したプレーを支えた。 「クラブはヘッドの重さのバランスを大事にしている。それと目に入るものだから、形を含めた“顔”も大事にしています。手の感覚も重要ですね」 ツアー通算26勝目を支えた齋藤優希キャディは「全部良かったけど、特にドライバーとパターですかね」と指摘した。 大会を通じてのフェアウェイキープ率は79%、パーオン率87%、1ラウンドあたりの平均...
2019/12/10優勝セッティング

石川遼 今季3勝目を呼び込んだ1Wの微調整

大会名:日本シリーズJTカップ 日時:2019年12月5日(木)~12月8日(日) 開催コース:東京よみうりカントリークラブ(東京) 優勝者:石川遼 最終日の逆転で石川遼がシーズン3勝目を手に入れた。首位に2打差の5位から出て「66」をマーク。通算8アンダーで並んだブラッド・ケネディ(オーストラリア)とのプレーオフを3ホール目で制した。8月「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」以来の優勝でツアー通算17勝目となった。 今大会は初日からティショットが安定した。フェアウェイキープ率73.21%はなんと全体1位(!!!)。これまでのスタイルとは一線を画す数字が残った。前回の優勝から変更したクラブはなく、...
2019/11/11優勝セッティング

ロングアイアンで沖縄を攻略 チェ・ホソンの優勝ギア

大会名:HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 日時:2018年11月7日(木)~10日(日) 開催コース:PGMゴルフリゾート沖縄(沖縄県) 優勝者:チェ・ホソン 46歳のチェ・ホソン(韓国)が4バーディ、ノーボギーの「67」でプレー。後続に2打差をつける通算14アンダーで、昨年11月「カシオワールドオープン」以来の日本ツアー通算3勝目を挙げ、「最後の最後まで集中できました」と振り返った。 強風に苦しめられる海沿いのコースに対して、「自分が打つときに弾道の高さを決めなければならない。ハイブリッドよりもアイアンがいいと思いました」。今週からロングアイアンはテーラーメイドP790アイアン(...
2019/11/26優勝セッティング

渋野日向子の優勝クラブ 開幕前にウェッジシャフトを変更

大会名:大王製紙エリエールレディスオープン 日時:11月21日(木)~11月24日(日) 開催コース:エリエールGC松山(愛媛県) 優勝者:渋野日向子 渋野日向子が2打差を逆転し、通算19アンダーで国内ツアー今季4勝目を挙げた。大会前にはウェッジのシャフトを変更。賞金ランキング1位の鈴木愛と同組でバーディ合戦を演じ、接戦を制した。 52度と56度に挿したのは、日本シャフトのNSプロ 950GH neo。26試合ぶりに予選落ちした前週大会の後にウェッジの縦距離に課題を感じ、今大会開幕前のテストを経て投入を決めた。 14本のクラブは前回優勝した9月「デサントレディース東海クラシック」から変えず、不...
2019/08/06優勝セッティング

新アイアンを武器に 成田美寿々の優勝ギア

大会名:大東建託・いい部屋ネットレディス 日時:2019年8月1日(木)~4日(日) 開催コース:鳴沢GC (山梨) 優勝者:成田美寿々 成田美寿々が4月「ヤマハレディースオープン葛城」以来の今季2勝目、ツアー通算13勝目を飾った。1勝目を挙げてから「調子がずっと悪くて、自分の武器を見つめ直した」と、高い球を打つことにこだわらず、本来得意とする低い球でラインを出すコントロールショットへ切り替えた。 クラブ契約フリーの成田は、前回優勝時に使用していたPXG 0311 P フォージド アイアンから、日本では今月8日に発売開始となるピンのブループリントに総入れ替えした。 5月「全米女子オープン」に出...
2019/08/06優勝セッティング

42年ぶり快挙 メジャーを制した渋野日向子の14本

大会名:AIG全英女子オープン 日時:8月1日(木)~4日(日) 開催コース:ウォーバーンGC(イングランド) 優勝者:渋野日向子 20歳の渋野日向子が、日本女子ゴルフ史に42年ぶりのメジャー制覇をもたらした。樋口久子が優勝した1977年「全米女子プロゴルフ選手権」以来の快挙達成。用具使用契約を結ぶピン社のクラブでビッグタイトルをつかみ取った。 ルーキーとして臨んだ今年5月の国内メジャー「ワールドレディスチャンピオンシップ」で初勝利。2勝目となった7月「資生堂アネッサレディスオープン」までに1Wのシャフトを変更し、信頼度をいっそう高くして英国に乗り込んだ。 パターはかつてマレット型を愛用してい...
2019/07/30優勝セッティング

稲見萌寧の初優勝ギア 「ATTAS」最新シャフトを投入

大会名:センチュリー21レディスゴルフトーナメント 日時:2019年7月26日(金)~28日(日) 開催コース:石坂GC(埼玉) 優勝者:稲見萌寧 稲見萌寧が通算9アンダーで逃げ切り、ツアー初優勝を飾った。「行けるところまで伸ばし続けたい。攻める気持ちは絶対に忘れたらいけない」と強気な姿勢を貫き、10代最後の日に自身の手で最高のプレゼントをつかみ取った。 最終18番、“決めれば優勝”のバーディパットは3m。昨年7月に行われた最終プロテストで合格が懸かったパットも3mのスライスラインだった。「プロテストの時と比べたらこのプレッシャーは余裕。『大丈夫、大丈夫』と(心の中で)言い続けて打ちました」。...
2019/09/02優勝セッティング

“傷心”を救った最新パターも支えに 鈴木愛の優勝クラブ

大会名:ニトリレディス 日時:2019年8月29日(木)~9月1日(日) 開催コース:小樽CC(北海道) 優勝者:鈴木愛 首位タイからスタートした鈴木愛が「69」で後続を振り切り、今季4勝目を手にした。賞金ランキングは6位から3位に浮上。生涯獲得賞金はツアー史上21人目となる6億円を突破し、165試合目での到達は横峯さくら(167試合)を抜いて日本人最速となった。 今季は2勝目を挙げた6月「宮里藍サントリーレディス」から1Wを「ピン G410 LST ドライバー」にチェンジ。そのほかのクラブに大きな変化はなかったが、今週は9月6日に発売の最新パター「ピン G Le2 ECHO」を初投入し、難コ...
2019/09/02優勝セッティング

ブリヂストン契約の比嘉一貴 26アンダーの圧勝支えた14本

大会名:RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 日時:2019年8月29日(木)~9月1日(日) 開催コース:芥屋ゴルフ倶楽部(福岡県) 優勝者:比嘉一貴 2017年、18年と2年連続で予選落ちを喫していただけに「イメージがいい試合ではなかった」が、大雨の影響で「グリーンが軟らかくなったのが上手くいった、という部分はあると思う」と平均パットは全体1位の1.5962をマークした。2日目にはフェアウェイキープ率が35.71%と低迷したが、グリーン上でショットの不調をカバーし、コースレコードタイの「63」をマークした。 2日目のプレー後、コース外の練習場で調整に励み、3日目は50%、最終日は...
2019/08/27優勝セッティング

小柄な体で飛ばして初V 浅井咲希の優勝ギア

大会名:CATレディース 日時:8月23日(金)~8月25日(日) 開催コース:大箱根CC(神奈川) 優勝者:浅井咲希 21歳の浅井咲希が初日から最終日まで首位の座を守りきり、ツアー初優勝を飾った。 後半15番(パー5)で残り90ydから58度での3打目を2mに寄せ、バーディを決めてガッツポーズ。18番では勝みなみ、大里桃子、高橋彩華と同級生が見守るなか、50㎝のパーパットを外して祝福ムードが一転、ヒヤリとした空気が流れたが、後続に1打差つけて逃げ切った。 身長151㎝と小柄な体型。「オーバースイングやジャンピングスイングと、リスクを背負わないといけないので、身長が高いに越したことはない」とい...
2019/11/19優勝セッティング

鈴木愛の14本 モデル固定で3週連続Vの快挙達成

大会名:伊藤園レディスゴルフトーナメント 日時:2019年11月15日(金)~17日(日) 開催コース:グレートアイランド倶楽部(千葉県) 優勝者:鈴木愛 ツアー12年ぶりとなる3週連続優勝を遂げた鈴木愛。いずれの大会でも使用クラブに大きな変更はなく、同一モデルのフェアウェイウッド3本(3番、5番、7番)を日々の状況によって入れ替える。初日と最終日は3番、5番。2日目は5番を抜いて7番を入れた。 ドライビングディスタンスは初日が242yd、2日目が246.5yd。最終日が254ydと日に日に伸ばしていった。3日間を通しての平均は247.5yd(14位)。フェアウェイキープは42ホール中35ホー...
2019/11/18優勝セッティング

「こだわりはない」金谷拓実の史上4人目アマチュア優勝ギア

大会名:三井住友VISA太平洋マスターズ 日時:2019年11月14日(木)~17日(日) 開催コース:太平洋クラブ御殿場コース(静岡) 優勝者:金谷拓実 金谷拓実(東北福祉大3年)が日本男子ツアー史上4人目のアマチュア優勝を達成した。単独首位から出た最終日に「65」をマーク。ショーン・ノリス(南アフリカ)との最終組のマッチレースを、通算13アンダーの1打差で振り切った。 ことし「マスターズ」、「全英オープン」に出場し、現在の世界アマチュアランキング1位の金谷だが「クラブへのこだわりはないので、担当の方と相談して決めています」という。中学生の頃から愛用するピン社の14本でタイトルを勝ち取った。...
2019/11/05優勝セッティング

ピン契約2年目で4季ぶり勝利 ハン・ジュンゴンの14本

大会名:マイナビABCチャンピオンシップ 日時:2019年10月31日(木)~11月3日(日) 開催コース:ABCゴルフ倶楽部(兵庫) 優勝者:ハン・ジュンゴン 首位に1打差でスタートしたハン・ジュンゴン(韓国)が最終18番(パー5)をイーグルで締めくくり、通算19アンダーで4シーズンぶりの優勝を飾った。 2018年にピンと用具契約を結んでから、2年目で初めてのタイトル。ツアー屈指のショットメーカーは「自分の中ではミスヒット時のズレが少なく感じるし、安定した距離が打てる。それらは自分の長所になっている部分だと思う」と評価した。 1Wは、2週前の「日本オープン」を制したチャン・キム(米国)と同じ...