2024/08/09中古ギア情報

中古で「10K」をめぐる旅 実は昔からあった?「SQ」もひょっとして…

2024年春のゴルフ市場は「10K」に沸いた。10K=10000(1万)、この数字は慣性モーメントの大きさを指している。世はクラブにやさしさをもたらした“大・高慣性モーメント時代”。中古ショップで注目のドライバーを探した。 そもそも「慣性モーメント」って、なんだっけ 慣性モーメントは物体の「回転のしにくさ」、「回転の止めにくさ」を決める量のこと。大きければ大きいほど、回しにくいし、止めにくい。MOI(moment of inertia)と呼ばれ、単位はゴルフクラブにおいて、グラム平方センチメートル(g・cm2)で表されることが多い。10K=10000は、そのヘッドの慣性モーメントが1万g・cm...
2024/07/26中古ギア情報

アイツは6番だけどオレ8番!ムフフな“ぶっ飛びアイアン”をこっそり中古で

年々、飛距離が落ちてくると、パー3で手にするクラブはフェアウェイウッドやユーティリティ。同伴者が持つクラブが気になって「昔はオレもアイアンで打っていたのに…」と心がざわめく。アイアンは本来、狙った距離を打つクラブと分かっちゃいるけど、いつまでも飛ばしたいのがゴルファーの性というもの。巷で言うストロングロフトだって、流行りの“ぶっ飛び”モデルだって構わない、という方のために中古で飛び系アイアンを探した。 飛び系アイアンのルーツは 30年前、7番アイアンのロフト角は36度前後が一般的だった。それから約10年後に34度を切り、2023年度の売上上位10モデルを平均すると、30年前の5番のロフト角と遜...
2024/05/24中古ギア情報

1本あると超便利「アイアン型UT」のススメ 中古から始めてみよう

ユーティリティ(UT)といえばウッド型を思いつく方が多いだろう。しかし、ゴルファーによっては、シチュエーションによってはアイアン型も意外と武器になる。今回はアイアン型UTの歴史と、その選び方のポイントをまとめてみた。 UTはかつてアイアン型がメイン ユーティリティという言葉が一般的になるはるか昔、1988年にプロギアから発売された「インテスト」はアイアン形状のクラブで、ボティやフェース、シャフトがカーボン、ソールはステンレスというイマドキの構造だった。当時はパーシモン+スチールシャフトが全盛期とあって、その先進性が伺い知れる。そのカラーリングと形状から“タラコ”の愛称で親しまれた。 その後、メ...
2024/04/26中古ギア情報

中古のお宝探訪 知られざる「単品アイアン」の世界・ロングアイアン編

中古ショップのアイアン売り場で“揃いのセットではないアイアン”が置かれているエリアに目を向けている方はどれだけいるだろうか。いわゆる「単品アイアン」と呼ばれるクラブの束であり、隅っこのキャディバッグに無造作に詰め込まれていることが多い。実はこの中にも魅力的なモノが紛れ込んでいるのだ。 「単品アイアン」増殖の理由とは ジャンボ尾崎の全盛時代、およそ30年前のアイアンセットは、3IからSWまでの10本販売が一般的だった。本数が多く、新品で20万円超はザラで、購入には清水の舞台から飛び降りるぐらいの覚悟が必要だった。 しかし、いまやロングアイアンは7W、9Wなどのショートウッドや、UTといったお助け...
2024/05/02中古ギア情報

中古お宝探訪 知られざる「単品アイアン」の世界・ウェッジ編

中古ショップのアイアン売り場で、揃いの“セットではないアイアン”が置かれているエリアをご存じだろうか。いわゆる「単品アイアン」と呼ばれるクラブの束だ。前回はロングアイアンに注目したが、今回はウェッジに目を向けていこう。 単品ウェッジ流行はタイガー・ウッズから 今でこそ「ウェッジは別売り」が一般的になったが、30年前まではプロや上級者もいわゆるアイアンセットに含まれるウェッジを愛用していた。尾崎将司らのブリヂストン「ジャンボMTN3プロシリーズ」や「J‘sチタンマッスル」、米ツアーで人気だったピン「アイ2」、全盛期の青木功が使っていたリンクス「マスターモデル」などはセットの一部として作られた。マ...
2024/03/15中古ギア情報

そろそろ「6番アイアン」もキツイ… 代わりの一本を中古で考えてミタ

少し前まで、5番アイアンを「もう打てない…」と嘆くアマチュアゴルファーは多かった。しかし今や6番アイアンですら、検討材料に入る時代だ。実際に国内女子ツアーでは6番を抜く選手がちらほらいて、青木瀬令奈に至っては「アイアンは8番から」。今回は6番の代わりになる中古クラブを考えてみた。 女子プロゴルファーの傾向は7番でロフト30~32度 アイアンのストロングロフト化が顕著で、国内女子ツアーでも7番のロフト角が30度から32度という選手が半数以上というデータがある。山下美夢有、岩井千怜、西郷真央もそのひとり。グリーンの一定の場所を狙いたいのに、グリーン上でボールを止めにくい番手になりつつあるのだ。森...
2024/02/23中古ギア情報

「初めてのマッスルバック」 入門 お買い得品は?まずは中古で挑戦

いつかは憧れのプロと同じマッスルバックアイアンを使いたい…そう願いつつ、躊躇(ちゅうちょ)してしまうゴルファーは多いはず。気持ちは大いに理解できる。打ってみたいが、不安のタネは打てるかどうかに尽きる。今回はマッスルバックを初めて購入する際の注意点や、オススメクラブを中古市場から紹介しよう。 解説しよう!そもそもマッスルバックとは 「マッスルバック」は通称であり、本来は「ブレードアイアン」や「フラットバック」と呼ぶのが一般的だ。アイアンは形状によって、大きく3つに分かれる。重量をトウ・ヒールやトップブレードに分散させたキャビティバックアイアン、重量を分散させて凹んでいる部分にフタをする中空アイ...
2024/02/09中古ギア情報

「前から使ってみたかったんだよね」タイトリストのUT 中古から始めてみよう

タイトリストのユーティリティ(以下UT)はツアープロに根強い人気があり、契約外の選手にも愛用者が多い。老舗のブランドイメージからも、アマチュアには使いこなせないのでは…と思いがちだ。アベレージゴルファーも使える良品を中古ショップから紹介しよう。 タイトリストのUT 知名度が“もうひとつ”な理由 国内女子ツアーではキャディバッグにウッド型UTを複数入れる選手が目立つが、男子では本数がぐっと減る。彼らはヘッドスピードが速く、ロングアイアンでも球を上げられるので、ウッド型UTを必要としていないという事情もある。また、ウッド型UTが目立ちにくいのは、欧米ツアーで使用選手が少ない事実も理由に挙げられそ...
2024/08/16中古ギア情報

もうバンカーなんてへっちゃら! “脱出特化型ウェッジ” を中古でリサーチ

“バンカーが好き“というアマチュアゴルファーは少ない。「入れるな」と言われても、ゴルフの神様に操られているかのように吸い込まれるのがバンカー。今回はその砂地からの脱出に長けた中古ウェッジを探してみた。 バンカーから脱出できない理由を分析 レッスンプロ曰く、バンカーが苦手な人は砂の上から球を高く上げられないのではなく、距離を出せない、つまり遠くに飛ばせないケースがほとんどだという。しかし、バンカー嫌いのアマチュアほど、高い球が出るロフト角の大きいウェッジを選びがち。本来なら距離を出しやすいウェッジを選ぶべきなのに…。また、バンカーではスタンスもフェースもオープンにするのがセオリーだが、練習量の...
2024/08/23中古ギア情報

J’s、TS201、ツアーB…ブリヂストンの軟鉄鍛造なぜ人気? お手頃中古リサーチ

ブリヂストンの新アイアン「241CB」、「242CB+」の前評判が高い(9月6日発売)。シーズン中にもかかわらず、国内ツアーの男女プロが変更する姿が目立つ。同社はかつて軟鉄鍛造アイアンで圧倒的な人気と売上を誇っていた。優れたモデルを中古で探してみた。 ジャンボ尾崎に憧れたゴルファーがこぞって買った 尾崎将司とブリヂストンの軟鉄鍛造アイアンは切り離して語れない。1980年代にスランプに陥った際に誕生したのが、自身が監修した「ジャンボMTN3」(1983年)だった。86年に4勝、87年に3勝。88年には「日本オープン」を含む5勝を挙げ、「ジャンボMTN3プロモデル」が発売された。 その後、ジャンボ...
2020/08/14中古ギア情報

ニューノーマルなゴルフに距離計測器を

7月に行われた国内男子のツアー外競技「ゴルフパートナー エキシビショントーナメント」は、キャディを帯同しないセルフプレーでの開催となった。ネット配信されたこの試合で、多くのプロがレーザー距離計測器を使うところを見て、欲しくなったゴルファーも少なからずいたのではないだろうか。 意外と値段が張るので購入を尻込みする人はいるかもしれないが、実は中古ショップで割安に購入できる。最近は、いろいろなモデルが普及してきたことで豊富な在庫から選べるようになってきた。 「ユピテル ATLAS AGF Laser1」なら、1万円台前半から見つけることができる。低価格ながら、高低差も表示されるのがうれしい。一方、高...
2020/04/03中古ギア情報

中古でウェッジを買うときの注意点

さまざまな状況下で使用するウェッジは、ゴルフクラブのなかでも経年劣化が早い。必然的に買い替えの頻度が高くなるので、中古でコスパよく購入するのもおすすめの方法だ。中古でウェッジを購入する際は、いくつか注意したい点がある。 まず、大切なのがシャフト選びで、アイアンセットと同じものを選ぶのが一番安心だ。ほかに欲しいシャフトがある場合は、アイアンセットより軽いシャフトは避けるよう、購入前に重さを入念にチェックしよう。 ツアープロに憧れて、ノーメッキのウェッジが欲しい人も多いと思う。しかし、打感が柔らかい代わりに、フェースの溝が摩耗しやすく傷がつきやすいので、中古ショップで選ぶ際は、溝の角がしっかりある...
2024/08/31中古ギア情報

“高慣性モーメント全盛時代”でも右に行くアナタへ 右OB撲滅ヘッドを探せ

人気の高慣性モーメントをうたうドライバーを使っても、スライスが止まらない…というゴルファーは少なくない。今回は右サイドへのミスに頭を抱える人にオススメしたいクラブを中古で探してみた。 スライスしにくいドライバーの条件とは そもそも、右サイドに曲がるミスの原因は千差万別。多くのアマチュアゴルファーはクラブの軌道に問題があると思っているが、物理的にはヘッドの軌道だけでなく、インパクト時にフェースが開くことが大きく影響している。軌道を直すことも重要だが、フェースが開きにくいドライバーを選ぶのが手っ取り早い。 ドライバーのシャフトを手のひらに乗せてバランスをとると、フェースがわずかに上を向く。「重心...
2022/04/01中古ギア情報

中古で見つかる? 堀琴音の使用クラブはレアものばかり

昨季のツアー初優勝から好調が続く堀琴音が、今季3戦目の「Tポイント×ENEOSゴルフ」で早くも優勝を飾った。使用クラブを見ると、使い慣れたユーティリティとアイアンをベースに、話題の新作を積極的に採用。レアなモデルも多く、中古ショップで揃えにくいセッティングとなっている。 ドライバーと3W(15度)は、キャロウェイ「ローグST」(2022年)のプロトタイプを使用。いずれもトリプルダイヤモンド(◆◆◆)の刻印が入ったツアーモデルで、まだ日本での販売はなく中古では激レアとなっている。 5W(18度)のブリヂストン「ツアーB X-F フェアウェイウッド」(2020年)は、適度にスピンが入りグリーンにボ...
2022/04/08中古ギア情報

ツアーで高使用率「ベンタス」シャフトは中古でも人気

男子ツアーの国内初戦「東建ホームメイトカップ」で、ドライバーシャフトの使用率ナンバー1を記録した藤倉コンポジット。同社の公式SNSによれば出場選手の約47%が使用し、その中でも「VENTUS(ベンタス)」シリーズは約38%を記録したという。今回は、そんな人気シリーズのスリーブ付き中古価格を調べてみた。 同シリーズは2019年からPGAツアーでの使用率ナンバー1を目指し、米国でプロモーションを開始。日本では20年に「VENTUS BLUE」、21年に「VENTUS BLACK」、22年に「VENTUS TR BLUE」が発売された。また、米国では日本未発売の「VENTUS RED」もラインアップ...
2017/03/17中古ギア情報

ルール見直し!? 中古ショップで距離計測器を手に入れよう!

R&A(ロイヤル・アンド・エンシェントゴルフクラブ・オブ・セント アンドリュース)とUSGA(全米ゴルフ協会)は2017年3月1日、ゴルフ規則の“根本的”な見直し案を公表した。分かりづらいとされるルールを理解しやすいように、またプレーのペースを迅速化し、ゴルフ人口を拡大する狙いが前面に出された内容となっている。2017年8月末まで世界中から意見案を求め、2018年初頭までに新規則を正式にまとめ、2019年1月1日に施行の意向だ。 いろいろあった見直し案から、今回注目したいのは「ローカル・ルールで禁止される場合を除き、距離計測器を用いることができる」だ。 今まではルール上はNGだが、ローカルル...
2022/04/15中古ギア情報

ウッズの使用クラブは中古でどのくらいそろえられる?

自動車の単身事故によって足に重傷を負い、「マスターズ」で1年2カ月ぶりに電撃復帰したタイガー・ウッズ。今回は、オーガスタで4日間をプレーする感動的なカムバックを遂げたウッズのクラブが、中古ショップで手に入れられるのかを調査した。 パター以外は契約先のテーラーメイドでそろえる中で、ドライバーは最新モデル「ステルス プラス ドライバー」(2022年)を使用。同シリーズの「ステルス ドライバー」と「ステルス HD ドライバー」は中古ショップでも見かけるようになってきたが、「プラス」は販売店を限定しているためにレア。中古品が並ぶには、もう少し時間がかかりそうだ。 3W(15度)の「SIM フェアウェイ...
2022/04/22中古ギア情報

話題の5本ウェッジは中古で実現できる?

今季の国内男子ツアー「東建ホームメイトカップ」で、石川遼がウェッジ5本を投入したセッティングが話題になった。ロフト角は43度、48度、52度、56度、59度。今回は、同じようなロフト角のウェッジを中古ショップでそろえられるのか、価格とともに調査してみた。 まず、石川が43度から56度まで使用するキャロウェイ「JAWS FORGED ウェッジ」(2020年)。中古では1万円台の前半からが相場となるが、ロフト角を1度立てて43度として使用する44度は、日本では市販されていない。59度のキャロウェイ「マックダディ 2 ツアーグラインド ウェッジ」(2014年)は、在庫が少なく探し出せなかった。 中古...
2022/05/06中古ギア情報

高橋彩華のVセッティング 品薄パターを除けば中古で見つかる

国内女子ツアー「フジサンケイレディス」の難コースを攻略し、悲願の初優勝を飾った高橋彩華。今季よりクラブ契約をフリーにしており、キャディバッグには4社のクラブが混在している。今回は、バーディ数1位(5月2日現在)の攻撃的なゴルフを支える14本の中古状況をチェックしてみた。 ドライバーはテーラーメイド「ステルス ドライバー」(2022年)を使用。記録的な大ヒットとなったモデルだが、徐々に中古在庫が増えてきた。純正シャフトで5万円台前半、カスタムシャフト装着で6万円台前半から見つかる。 フェアウェイウッドはテーラーメイド「SIM2 MAX フェアウェイウッド」(2021年)の3番(15度)と5番(1...
2022/05/13中古ギア情報

アイアンのリシャフトは中古でクラブごとの購入がお得なケースも

最近のアイアン用シャフトはスチール、カーボンともに多様化が進み、バリエーションが増えている。ただ、リシャフトは本体価格に加えて本数分の工賃とグリップ代がかかり、費用が思ったよりもかかってしまう。 そこでオススメしたいのが、お目当てのシャフトが装着されている中古アイアンの購入だ。新モデルだとやや値は張るかもしれないが、それでも使用中のアイアンを下取りに出せば、ある程度は抑えられるだろう。 例えば、藤倉コンポジットのカーボンシャフト「MCI シャフト」(2012年)が装着されているミズノ「ミズノプロ 520 アイアン」(2019年)は6本セット8万5000円前後で発見できた。新品モデル1本の本体価...