2007/01/20GDOEYE

これも実力か。再び出遅れたチーム・ジャパン

W杯女子ゴルフ初日。チーム・ジャパンは上田桃子が5オーバー、諸見里しのぶが6オーバーの通算11オーバー。首位パラグアイとは16打差、2位の韓国とも12打差の14位タイと大きく出遅れた。 練習ラウンドを見る限り、もっと良いスコアが出てもおかしくなかった。しかし、この日の諸見里はドライバーが絶不調で、ラフからのセカンドショットに苦労し、焦りからかグリーン上でも4パットや3パットのミスを犯した。一方の上田は、ショットの距離感を最後まで合わせることが出来ずに経験不足を露呈。2人揃って悪い部分が出てしまった。 2人のコーチである江連氏はこう振り返る。「悪いほうの実力が出てしまった。正直言って、この結果を...
2007/01/18GDOEYE

チームジャパンは大丈夫!桃子としのぶの不仲説って?

同い年の女の子といえども、コースに出れば相手はライバル。まして、同じコーチの元で練習しているともなれば、お互い意識しない筈がない。日本代表として共に戦う、上田桃子と諸見里しのぶの関係について触れておこう。 熊本出身の上田と、沖縄出身の諸見里。2人は小学生時代に九州地区のジュニア大会で顔見知りになる。諸見里が地元以外の選手で最初に仲良くなったのが上田だそうだ。その後も、中学・高校と交流は続いたが、ゴルファーとしては諸見里が常に上を行く存在だった。 諸見里は中学2年から、江連コーチの元に出入りしていた。もっと上手くなりたいと思った上田が、諸見里に紹介してもらう形で江連コーチに教わるようになったのは...
2007/01/17GDOEYE

プロとして、日本代表として

「あー、やだ!私、ユーティリティほっんと駄目なんですよ」。5番パー5、2打目でグリーンを狙った上田桃子は、狙い通りの球が出ず思わず不満が口をついた。「このクラブ、トーナメントでも全然活躍しないんですよね・・」。 この日はワールドカップ女子ゴルフの練習日。前日に引き続き、チーム・ジャパンは上田桃子、諸見里しのぶが2人揃って練習ラウンドを行っていた。選手の他にも、テレビスタッフ、記者、メーカー関係者やトレーナーなど、おそらく他のどの国よりも大所帯でのラウンドだ。そんな中で発せられた上田の言葉に、クラブメーカーの担当者は一瞬顔を強張らせた。 ふてくされた様子でグリーンに向かった上田は、ラフからのアプ...
2007/01/16GDOEYE

サファリツアーで大自然を満喫した!

現在、現地時間の16日(火)午後11時過ぎ。窓の外は、バケツをひっくり返したような大粒で激しい雨と、絶え間なく続く稲光と大音響。ほぼ毎秒のように光続ける空は、これまで経験した中で、一番激しいサンダーストームだ。 昨日、南アフリカ入りしたチームジャパンは、この日初めてコースを回った。日中はアフリカらしい強い日差しが照りつける猛暑の中でのラウンド。両選手、そして江連コーチらは、各ホール丹念に番手や距離、ラフ、そしてグリーンをチェックしていく。 「このラフ、まんムズっす」。上田は独特の表現で初めて体験するキクユ芝を評価する。コースは、昨年とはインとアウトが逆になった。その為、スタートの1番からグリー...
2007/01/22GDOEYE

来年こそリベンジを!!

通算5オーバーの14位タイ。優勝したパラグアイとは14ストロークの大差がついた。それでも上田桃子、諸見里しのぶのチーム・ジャパンが灼熱の南アフリカで残した成績は、決して恥ずべきものではない。 そもそも、最初にこの大会の出場権を得たのは、米国女子ツアーの賞金ランキングで22位に入った宮里藍。だが宮里は出場を辞退した。すると今度はその権利が日本女子プロゴルフ協会に回ってきた。協会は、賞金ランキングの上位から順に声を掛けたが、今度は大山、横峯、福嶋、古閑ら上位者が揃って出場を辞退。結局、同ランク13位の上田と14位の諸見里に落ち着いた。当然、LPGAの樋口会長は「トップの選手にはもっと自覚を持って欲...
2007/01/21GDOEYE

18番ホール、「9」のスコアが意味すること

W杯女子ゴルフ2日目。チーム・ジャパンは最終18番で「9」という大叩きをしてしまう。このホールは、パー5ながら2オン可能なバーディホール。チーム・ジャパンは、ここの2打目で上田桃子にグリーンを狙わせる為に、18番から遡ってフォアサム方式の順番を組んでいた。 だが、その大事なティショットを諸見里しのぶが右に大きく吹かして林の中に入れてしまう。セカンド地点に来た上田は、まず自分がそこから打たなくてはいけないことに腹を立てた。「あそこに打つ、しのぶもいけない・・」。だが、その時点でまだ上田には二つの選択肢が残されていた。一つは前方の枝の下にある1m程の空間を通してホールに出来るだけ近づけること。うま...
2006/12/17GDOEYE

盛り上がりを見せた最終日は、翌年への期待を高めた

最後は1ポイントを争う接戦となったレクサスカップ最終日。J.グラナダとS-H.リーの若手対決を残して、チーム・インターナショナルとチーム・アジアのポイントは同点で並んだ。両チームの選手が応援に駆けつけ声援を送る。リーの2アップで迎えたドーミーホールの17番、2打目をグリーン右のバンカーに入れたグラナダは、そこからあわやチップインバーディのスーパーショットを放ってギャラリーの喝采を浴びる。一方、グリーン左6mに乗せたリーは、プレッシャーの掛かる中、10cmに寄せる見事なパット。これにグラナダがOKを出し、チーム・アジアの大会初優勝が決定した。 この日は雷雨による2度の中断をはさむなど、決して天候...
2007/01/15GDOEYE

チーム・ジャパンがアフリカ入り!

19日から行われる女子ワールドカップゴルフに出場するため、15日早朝、上田桃子・諸見里しのぶらのチーム・ジャパンが、南アフリカに降り立った。日本からは、香港で飛行機を乗り継いで、およそ20時間のフライト。また、ヨハネスブルグ空港から会場となるゲーリープレイヤーCC(サンシティ)までは、車で約2時間の移動だ。 南アフリカというと、非常に危険な場所という印象を持たれる人も多いだろう。移動のバスを運転していた黒人は、普段はヨハネスブルグ近郊に住み、救急車や消防車を運転しているそうだが、聞くと、発砲事件は毎日ではないが時々起きているという。当然、危険な場所もあるし、安全な場所もあって、街全体が危ないと...
2007/06/17GDOEYE

欲しがりません。シード権を獲るまでは!

「私も出来るもん!あー、めっちゃ悔しい!!」大山志保が、約10ヶ月ぶりの優勝を18番グリーン上で祝われている頃、単独2位の青山加織はクラブハウス前でまだ興奮冷めやらぬ様子でいた。 それもそのはず、青山は昨年のQTはファイナルまで進出できず、今年はトーナメントの出場すらままならない状況だ。だが、5月に行われたステップアップツアー「SANKYOレディースカップ」で優勝し、廣済堂レディスから4試合の出場権を得た。今週はその権利の最終週にあたる。目標とするシード権獲得の目安は約1,400万円。青山の先週までの獲得賞金は226万円。つまり、優勝と2位以下では、0か1かの大きな違いがあったのだ。 「ここま...
2007/05/12GDOEYE

プロといえども、練習器具は手作りで!

大会前の練習日、パッティング練習をしていたウェイ・ユンジェを発見した。心なしか痩せたように思えたので、そう声を掛けると、「ほんとですか!?」と嬉しそう。その後も何人かのプロが「痩せたよね~」と声を掛けていたので、実際そう見えるのだろうが、本人によると体重は変わっていないとの事。「じゃあ、筋肉に変わったんだね」と言っても、特別なトレーニングはしていないそうで、うーんと首をひねっていたが、それでも痩せて見える事は素直に喜んでいた。 そのユンジェがパッティングの練習器具として使っていたのが、写真のものだ。実はこれ、空のボールケースを折りたたんで、ティでパターのグリップに刺しているだけなのだが、「私は...
2007/05/11GDOEYE

バーディを獲るたびに、チャリティに貢献する上原彩子

「ヴァーナルレディース」初日、最終18番で15mのバーディパットを見事に沈め、通算3アンダーの単独首位に立った上原彩子。4月の「フジサンケイレディスクラシック」では、最後まで優勝争いに絡んで2位に入るなど、今季好調を維持している。 その上原のズボンには、ピンクリボンのバッジが光っている。ご存知の方も多いと思うが、これは乳がんの早期発見、定期健診の重要性を訴えるピンクリボン運動を象徴したもので、上原の場合、1つのバーディを獲るごとに1,000円をこの活動に寄付している。 きっかけは、04年にプロ入りした際、契約メーカーのウィルソンスタッフから勧められたからだというが、本人はここ数年、活動に貢献で...
2007/05/06GDOEYE

世界のウェブにも貫録勝ち!全美貞が2週連続V達成!

全美貞の2週連続優勝で幕を閉じたサロンパスワールドレディス。最終日、最終組の中で唯1人アンダーパーで回り、2位に3打をつける完勝劇は、全の強さを印象付けた。 9番で上田桃子が長いバーディパットを沈め、一度は首位に並ばれるが、直後の10番でバーディを奪ってすぐに引き離す。16番でも、上田が先にバーディパットを沈めたが、全は落ち着いて入れ返した。 「自分のプレーに集中していれば、いいことが起きると思っていた」。言葉の端々に、自分のゴルフに対する自信が伺える。「(ウェブとのラウンドで)いい選手とプレーをしたし、難しいコンディションだったけど、良いプレーが出来た。一歩、進歩しているなと思えました」。 ...
2007/05/05GDOEYE

楽しく観戦するために!ギャラリーの準備と心得

ゴールデンウィーク4連休に開催されているLPGAツアー第7戦の「サロンパスワールドレディスゴルフトーナメント」は、好天にも恵まれ連日多くのギャラリーを集めている。大会3日目は気温も26度まで上昇し、初夏どころか真夏を思わせる暑さとなった。 そんな状況で起こってくるのが、ギャラリーの健康面でのトラブルだ。会場内ではドリンクの販売も行っているが、主にはクラブハウス前のギャラリープラザで、コース内に出てしまうと売り場を探すのに少し戸惑う。昼食用のお弁当や焼きそばなども販売しているが、コースの片隅でシートを広げてピクニック気分を味わいたい方は、お弁当や水分の持参をお勧めしたい。 この日のような暑さの中...
2007/06/03GDOEYE

以心伝心の姉妹が生んだ猛チャージ!

昨季の1勝目に続く勝利を期待されている飯島茜(23)だが、今季は予選落ちこそないものの、いまいち調子に乗り切れていない。今週の「リゾートトラストレディス」でも初日「72」、2日目「75」と、優勝戦線から早々と脱落してしまった。しかし、通算3オーバーの45位タイで迎えた最終日は別人のようなプレーを披露。自身の今季ベストスコアタイとなる「67」をマークし、通算2アンダーの7位タイまで急上昇。それには、2つの理由が隠されていた。 「今朝、トレーナーから今日のラッキーカラーを『オレンジとイエロー』と聞き、黄色のズボンとオレンジの縁のサンバイザーに替えたんです」と話す飯島。髪型も初日、2日目のポニーテー...
2007/06/02GDOEYE

今はそれどころではないので!

基本的に、大会ごとに別々のメインスポンサーがついて行われるプロゴルフトーナメント。スポンサーの大部分は企業が占め、そのカラーによって大会のイメージが彩られることが多い。特に色濃く表れるのが、一般のギャラリーに向けた店舗が軒を並べるギャラリープラザだ。 今週開催の「リゾートトラストレディス」を主催する『リゾートトラスト株式会社』は、会員制リゾートホテルを全国的に展開。その中には、結婚式をプロデュースするブライダル事業も含まれている。そこで今週現れたのが、結婚式の相談をその場で受ける、即席のブライダル案内場だ。 確かにゴルフブームが過熱し続ける昨今、ギャラリーの年齢層も若返った。中には手をつなぎ、...
2007/06/01GDOEYE

大山志保と有村智恵が三角関係!?

「リゾートトラストレディス」初日の14組目は、大山志保、上田桃子、有村智恵の組み合わせ。3人の選手が1番ティグラウンドに上がり、帯同キャディがティグランドへ姿を現した時、思わず「エッ?」という声が漏れた。 大山志保を指導している韓国系アメリカ人のコーチ、ユン・ジェイ氏が、同組の有村のキャディバッグを担いでいるではないか。確かに同氏は有村のコーチを兼ねてはいるが、客観的に見ると何やら穏やかではない雰囲気が漂っている・・・ように見える。 ホールアウト直後の有村に尋ねてみると、「コーチが、(指導する選手)1人1回ずつキャディをやる、と言い出して、そのトップバッターが私だったんです。練習ラウンドで大山...
2007/06/08GDOEYE

ビシッと言えるのはさすがです!

「うーん、ここで頑張って何になるんだって思っちゃうところがあるんですよね」。サントリーレディスの第2ラウンドを終えて通算18オーバー・115位タイで予選落ちとなった藤井かすみは、初日の出遅れを2日目で取り戻す事は出来なかった。 今年は腰の痛みを抱えながらのツアー参戦で、ここまで10試合に出場して予選通過がわずかに1回。通算10勝の藤井にとっては、実にさびしい成績が続いている。「腰自体は大分良くなってきているし、体に違和感があっても、結果を出す自信はあるんです。でも、ショットが良い時はパターが入らなかったりで、そうなるとテンションが下がっちゃって…」。気持ちを前面に出してプレーする藤井にとっては...
2007/05/20GDOEYE

プロでも、プレータイムが遅れていたら走るんです!

「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」の最終日。優勝を争いに加わっている終盤の組はもちろんのこと、1つのスコアが獲得賞金を大きく左右する最終日は、全てのプレーヤーに重圧がかかる1打1打が続くもの。特にこの日は朝から強い風が吹き、状況判断にかなりの精神力を要したはず。当然、プレーの進行が遅くなることは想像に易い。 そんな影響が、終盤の組にモロに降りかかった。この日は、すでに前半の組から進行に遅れが生じていたようで、競技委員から“急げ”の指示が。「10番から、ホールアウトするまで走りっぱなしでしたよ!」と話すのは、最終組の1組前をラウンドしていた諸見里しのぶ。マスター室に聞いてみると、確かに...
2007/05/19GDOEYE

予選会を突破したアマチュア勢が大暴れ!

「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」本戦に先んじて、今週の火曜日(15日)に行われた予選会。上位8名に本戦出場への権利が与えられる中で、アマチュアの通過者は実に5人。その5人の内、初日を終えた時点で1アンダーの31位タイに森田理香子(17)、新井麻衣(18)、服部真夕(19)の3人、さらにイーブンパーの40位タイに横山恭子(17)と、4人が予選通過を狙える位置で2日目に挑んだ。 その2日目、まず新井が通算4アンダーとスコアを伸ばし、自身初めてという嬉しい予選突破。「今はゴルフが楽しくてしょうがないんです」という新井は、首位と3打差という好位置で初の最終日を迎える。 また、横山も連日の「...
2007/09/16GDOEYE

パットが決まっていたら・・・試合が終わっても練習を繰り返す上田桃子

「マンシングウェアレディース東海クラシック」の最終日。3週連続優勝に向け、2位に2打差のリードをもって最終日を迎えたのは飯島茜。その飯島を逆転するか2打差でスタートしたのが上田桃子だった。8,000人を越える大ギャラリーのお目当ては勿論この最終組。 ところが、スタート直後上田はただならぬ雰囲気を察した。首位の飯島がスコアを落とすと「下から伸ばしてくるな!」と。事実、川原由維とチャンナがスコアを伸ばしていた。しかし、6アンダースタートの自分が10アンダーまで伸ばせば逆転されることはないだろうと意識を切り替え、自分のゴルフに集中した。 ところが、久しぶりの最終組。飯島、鬼沢信子とはラウンド中に会話...