アダム・スコットがぶっちぎりの優勝を飾った!
マサチューセッツ州北部にあるTPC of ボストンで開催されている、米国男子ツアーの『ドイツバンクUS選手権』最終日。アメリカの祝日であるレイバー・デー(労働者の日)に合わせ、大会は現地の金曜日から月曜日までの日程で行われた。3日目を終えて、2位に3打差をつけて単独首位に立っていたアダム・スコット。これを追って先週の大会「WGC NECインビテーショナル」で優勝したダレン・クラーク、先週の大会「WGC NECインビテーショナル」で2位に入るなど絶好調のジョナサン・ケイが逆転優勝を虎視眈々と狙っていた。
逆転を狙うクラークは、1番、6番でバーディを奪うも、9番、10番でボギーを叩いてしまい、さらには16番でダブルボギーと出入りの激しいゴルフとなった。結局この日2オーバーとし、通算9アンダーの9位タイでホールアウト。そしてもう一人、逆転優勝を狙うケイは、バーディが決まらず前半をパープレーとし我慢のゴルフが続いた。後半に入って12番で痛恨のダブルボギーとしてしまい、通算9アンダーの9位に留まった。
上位につけていた二人がスコアを伸ばせないのを尻目にトップを走るスコットは、最終日も前半だけで4つスコアを伸ばして逃げきり態勢に入った。後半も安定したゴルフを展開し2位のロコ・メディエイトに4打差をつける圧勝で米ツアー初勝利を飾った。
今大会ホストプレーヤーを務めるタイガー・ウッズは、2日目の途中で崩れてしまい、あわや予選落ちの可能性があったが、決勝ラウンドに入ると調子を取り戻し、確実にスコアを伸ばしてきた。最終日も7バーディ、1ボギー、1ダブルボギーと4ストローク伸ばし、通算11アンダー7位まで順位を上げた。ホストプレーヤーの意地を見せたといったところか。
日本勢で唯一決勝ラウンドに進んだ久保谷健一は、3バーディ、4ボギーとスコアを伸ばせず通算1アンダー、47位タイで競技を終えた。