2003年 ザ・ヘリテージ

相性の良さ!? D.ラブIIIが逆転でシーズン3勝目!!

2003/04/21 09:00

米国男子ツアー第15戦「ザ・ヘリテージ」が、サウスカロライナ州ヒルトンヘッドアイランドにあるハーバータウンGLで開催された。2000年この大会で優勝して以来のツアー3勝目を狙ったスチュワート・シンクが、最終日を首位で迎えたがスコアを2つ落としてしまい、優勝することが出来なかった。

最終日は13アンダーという壁のところで混戦状態になった。9アンダー5位タイからスタートしたラブは、順調にスコアを伸ばし最終18番でもバーディを奪った。土壇場で13アンダーに乗せたラブと、ウッディ・オースチンのプレーオフに突入した。

プレーオフは、4ホール目までもつれたが、最後はラブがバーディで締めた。過去この大会で4勝しているラブが、相性のよさを発揮した。1987年にこの大会でツアー初優勝を果たしたラブは、91、92年にも優勝。そして98年にも勝ち、この大会だけで通算5勝目を達成した。

敗れたオースチンは、2番パー5で2日連続のイーグルを奪ったが、その後はスコアを伸ばせず14番でようやく13アンダーにした。各選手このスコアを目標にした。ラブと同じく5位からスタートしたハル・サットンも13アンダー首位タイまで伸ばした。しかし、最終18番で痛恨のボギーを叩いてしまいプレーオフに残ることが出来なかった。

ラブ、オースチンとは違う次元でゴルフをしている選手がいた。アーニー・エルスだ。8アンダー9位からスタートしたエルスは、前半の9ホールだけで6ストローク伸ばし、14アンダーの単独首位に踊り出た。後半も何処まで伸ばすか、押しかけたギャラリーの話題は、エルス一色に染まりかけたが、信じられない展開が待っていた。

16番ティショットを右に曲げたエルスのボールは無情にもOB。このホールでダブルボギーを叩いき、続く17、そして最終18番もボギー。上がり4ホールで4ストローク落とす事態で優勝争いから遠退いてしまった。ラウンド後エルスは、「16番のOBは自分でも信じられない。18番で2オンできなかった時点で今週は諦めがついた」とコメント。早くも次週の試合に向け、準備に入るという。

2003年 ザ・ヘリテージ