2003年 WGC アクセンチュアマッチプレー選手権

タイガー念願のマッチプレー王者!!WGCシリーズも制覇!

2003/03/03 09:00

2003年世界ゴルフ選手権(WGC)第1戦「アクセンチュアマッチプレー選手権」が、カリフォルニア州カールズバッドにあるラコスタリゾート&スパで開催された。世界ランキングナンバー1のタイガー・ウッズが順当に勝ち上がった。決勝戦では2001年全米プロ優勝者のデビッド・トムズを2アンド1で下し、念願のマッチプレー王者に輝いた。

5日間に渡って開催されたこの大会は、最終日の決勝戦のみ36ホールで争われる。スタートの1番ホールは、トムズがボギーを叩きタイガーの1アップ。3番パー5でタイガーがバーディを奪い2アップ。序盤はタイガーペースでゲームが進行した。14番で4アップになり、前半18ホールを終了した。

およそ1時間の休憩を挟み、後半のスタートが切られたが、いきなりタイガーがバーディを奪い5アップ。その後もタイガーが突っ走るかと思われたが、決まっていたパットが少し狂いだした。そして、ショットも方向性、距離感がズレだし、トムズに反撃のチャンスを与えてしまった。

29ホール目、5アップまで開いた差が僅か1つになった。しかしタイガーは、慌てず我慢のゴルフを続けた。そして31ホール目に12ホールぶりのバーディを奪い再び2アップ。トムズも最後まで食い下がったが、通算35ホール目にボギーを叩き勝負が決まった。メジャー8冠のタイガーは、WGC(世界ゴルフ選手権)でも3つの大会で6勝していた。唯一勝っていなかったマッチプレーも制し、WGC全4戦も制覇したことになる。

そしてもう1試合、18ホールで行われた3位決定戦は、オーストラリア勢同士の対決となった。序盤ペースを掴んだのは22歳のアダム・スコットだった。1番、2番ホールを連取すると、8番ホールを終えて6アップまで伸ばした。18ホールのマッチでは、3ホール以上差が開くと精神的にも大きな影響があるといわれるが、ピーター・ロナードは諦めなかった。

前日の準決勝でもデビッド・トムズに差をつけられたが、終盤驚異的な粘りを見せたが、この日もその粘りは健在。9番で初めて1ホール返すと16番パー3で1ダウンまで戻した。しかし、ロナードにはその後のツメが見られなかった。流れは完全にロナードに傾いていたが、スコットが18番でバーディを奪い決着をつけた。

日本勢は、片山晋呉が1回戦で、丸山茂樹は2回戦で敗退。自身初となる3回戦にコマを進めた伊沢利光だが、ベテランのスコット・ホークを破りタイガーと対戦することはできなかった。

2003年 WGC アクセンチュアマッチプレー選手権