激戦を制したタイガー、世界No.1に返り咲き!
フロリダ州マイアミにあるドラールゴルフリゾート&スパで行われている、米国男子ツアー第9戦「フォード選手権」の最終日。首位のフィル・ミケルソンと2打差でスタートしたタイガー・ウッズは、この日6アンダー「66」で周り、大会記録となる24アンダーでミケルソンとの激戦を制した。
99万ドル(約9,900万円)を獲得したタイガーは、これで今季早くも2勝目。ビジェイ・シンに譲っていた世界王座の地位も26週間ぶりに奪い返した。タイガーがトーナメントベストに並ぶ、もしくは大会記録を更新したのはこれで6度目となる。
今年絶好調のミケルソンとタイガーの最終組は、手に汗握る展開を演じた。今大会、タイガーが初めてリードを奪ったのは12番603ヤードのパー5。第2打目、残り293ヤードをスプーンでグリーン奥にナイスオン。下り5メートルのイーグルパットを沈め得意のガッツポーズ。一気にミケルソンに2打差をつけた。
しかし、ミケルソンは屈しなかった。13、14番と連続バーディで追いつき、勝負は最終ホールまでもつれた。16番では先にタイガーがバンカーに捕まり、ボギーとしていた。ミケルソンは1.5メートルのパーパットを外し、タイガーにチャンスを与えてしまった。
タイガーは残り2ホールで本領発揮した。17番では9メートルのバーディパットを決めて1打リードを奪い、18番ではプレッシャーのかかる中、しっかりと2メートル弱のパーパットを沈めた。ミケルソンはグリーン横から9メートルのバーディトライを僅かに外し、3日間守り続けたリードを最後の最後で手放してしまった。
3位には世界トップから引き降ろされたビジェイが入った。最終日はタイガー同様「66」で周り、ザック・ジョンソンと並んで19アンダーでホールアウト。先週の「アクセンチュアマッチプレー選手権」を制したデビッド・トムズが通算17アンダーで単独5位に入った。
日本人勢では、丸山茂樹が最終日も着実にスコアを伸ばし(3バーディ、1ボギー)、通算12アンダーの16位タイでホールアウト。前日39位タイまで浮上してきた田中秀道は、前半2バーディ、1ボギーで周るが、12番パー5で痛恨のダブルボギー。この日1オーバーの通算6アンダー、52位タイで競技を終了した。80位で最終日を迎えた今田竜二は、前半で4バーディ、1ボギーと積極果敢に攻めた。後半は1つスコアを落としたものの、この日2アンダーでイーブンパーまでスコアを戻してホールアウトした。