石川遼の“置き土産”?ヨネックスの来春モデルドライバー発見
2012/11/29 09:39
国内男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」が行われる東京よみうりカントリークラブ。石川遼のキャディバッグには見慣れないウッドが差し込まれていた。ヨネックス社の黒いドライバーとフェアウェイウッド。ヘッドには「YONEX i-EZONE」の刻印が。2013年春に発売予定と見られる現行の「EZONE」シリーズの後継モデルのようだ。
石川がプロ転向後の2008年以降も、2年に1度のペースで新製品の開発を続けてきたヨネックス社。石川との用具使用契約は今年度末で満了となるが、今シリーズも21歳の意見を随所に取り入れた製品となる。
プロトタイプを製作する上で、要望として挙がったのは、まず黒味がかったフェースの色にある。「白いと、フェースが開いて見える」というフィードバックから、従来のシルバーから黒に近いカラーに。また、視覚的にフェースの丸み、バルジを抑えた。前作の市販モデルは、洋ナシ型だったが、今回は丸型だ。
ちなみに関係者によれば、ヘッド体積は石川が今回手にした445cc、そして410cc前後のもの、さらに300cc台の3タイプをテスト開発。それでも445ccタイプを見る限り、投影面積は小さく抑えられており、ディープな作りといえそう。なお、流行の“カチャカチャ系”、フェースアングルやロフト角を即座に変更できるものではないようだ。
担当者によれば、最大飛距離を追求するため、重心位置をフェース寄りに移すなどしてスピン量軽減を目指した。ボールの“つかまりにくさ”に不安があったというが、石川は「日本シリーズ」直前の練習で改めてテストし、実戦投入を決断。来春までにはさらなるマイナーチェンジの可能性もあるが「非常に良い感じで、試合でも使えるクラブだと思う」と好感触を得た様子だった。