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デシャンボーだけじゃない ツアー随一の“ボディビルダー”は20世紀半ばにもいた

■ゲーリー・プレーヤーの食生活とは

ストラナハンはアマチュア時代にPGAツアーの4大会で優勝した。その他「全英アマ」、「カナディアンアマ」、「メキシコアマ」で優勝し、アマで「全英オープン」2位が2回。1947年には「マスターズ」で2位になった。1954年、「全米アマ」でチャンピオンになったアーノルド・パーマーに敗れたのをきっかけに、プロに転向した。

1955~1964年の間にプロとしてPGAツアーで188試合に出場し、世界最高の選手たちが集った1958年の「ロサンゼルスオープン」を含め2勝以上を挙げた。ストラナハンとは良い友達だというパーマーは、彼を「筋肉」と呼び、他のみんなは「トレドの最強男」と呼んだ。ストラナハンはそのニックネームを好んだという。タイトなポロシャツ姿でプレーし、ボディビル支援のため、シャツを着ないでポーズをとることもあった。「でも、彼はとても優しく、物静かで礼儀正しい男だった」とガクインは言った。

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ところで、ストラナハンとプレーヤーの身体づくりの長年のモチベーションは、あくまで健康的に生きることを目的としていたと言える。デシャンボーのフィットネスはパワーヒッティング時代にさらに飛距離を出すためだが…。

「フィットネスときちんとした食生活が僕を成功に導いた」とプレーヤーはESPNに語った。「厳しい食生活で体をケアしたり、フィットネスをしていなかったら、死んでいただろう」。現に、プレーヤーは84歳でも元気いっぱい。ストラナハンは120歳まで生きることはできなかったが、2013年に90歳で生涯を終えた。彼は死の直前まで1週間に数日ジムに定期的に通っていたのだ。この2人の選手は整った食生活を推奨してきた。ストラナハンは20歳代初めに肉を食べることをやめ、全粒粉、フレッシュフルーツ、野菜を選んだ。時に断食し、水だけを飲むこともあった。プレーヤーはナッツ、フルーツ、野菜、オリーブオイルを好み、ベーコンは避ける。

“フィットネスおたく”にはそれぞれのフィットネス方法があり、デシャンボーは「炭水化物とプロテインの比率を2:1」にすることを大事にしている。その条件さえクリアすれば、なんでも好きなものを食べていいそう。朝食に「卵4つ、ベーコン5枚、トースト、プロテインシェイク2杯をとっている・・・」というのだ。「ベーコン5枚だけ」という食生活がまかり通るなら、プレーヤーはその朝食エリアから立ち去っていただろう。

■マキロイ、ウッズの肉体を批判した名選手

ただし、どの選手も違って見えるゴルフスイングと同様に、フィットネスの方法も人によって様々だ。例えば、デービス・ラブIIIは有名なゴルフインストラクターで、かつてPGAツアーの選手だった父に「バスケットボールは重量挙げばかりしているからやめた」と言った。

そしてジョニー・ミラーのように、トレーニングがゴルファーにとって良いとは思っていなかった選手もいる。マキロイが2016年に「マスターズ」でタイトルを逃し、「全米オープン」で予選落ちしたとき、彼は「彼はウエートをやりすぎたと思う」と語った。「ウエートトレーニングが助けになるとは思わない。タイガー・ウッズも同様だ。タイトなシャツを着て筋肉を見せびらかせて人々を夢中にさせるだけ。でもゴルフは繊細さとタッチのスポーツだ。ある程度の力は必要だが、彼らの身体には少し筋肉がつきすぎているように思う」

ゴルフファンにとってウッズとマキロイは人気の選手で、ミラーがこのように批判したのは驚きではない。ただ、彼は自身の経験から語ったのだった。1976年の「全英オープン」でメジャー2勝目を飾ったミラーはユタ州にある牧場に戻った。整地するために木を切り、切った木を運んで数ヶ月を過ごした。彼は筋肉をつけたかったし、実際についた。まもなくして、彼は首回りサイズ18のシャツを着るようにもなった。

するとミラーは自分の感覚を失ったように思えた。1977年4月に30歳になり、全盛期を迎えるべき年齢だった。1977~1980年、51試合の出場で、優勝することなくトップ10フィニッシュがたったの7回。体は大きくなり、強くなったが、ミラーはゴルフで苦しんでいた。

マキロイやウッズへの批判的なコメントはミラーが2003年にすでに書いていた確固たる考えと一致している。ミラーは「I Call the Shots with Golf Digest’s Guy Yocom」(2004年出版)を執筆し、その中でミラーは「身体のコンディションのトラブル」と題した章を書いた。「筋肉むきむきのスイング」のために努力をする選手たちは、背中に大きなストレスを加えることになり、彼は30ポンド(13.6㎏)の筋肉をつけたウッズや、同じようにウエートトレーニングをしてスイングを探求したデビッド・デュバルのことを書いた。ミラーは筋トレ推奨者ではなかったわけだ。

補足すると、デュバルは再び成功することはなかった。一方でウッズは2005~2009年に素晴らしい成功を収め、2019年には43歳にして、背中やその他の健康問題で何年かを無駄にしたものの「マスターズ」で再び優勝した。

デシャンボーが似たような悩みに直面するとは私は言わない。事実は、ウエート、筋肉、パワーに対する彼の考えはすでに成果が出ている。強気のままこの流れに乗るだろう。「ここまでくる道のりは本当に楽しかった」と彼は言う。「これからもしっかりトレーニングしてどこまでいくか見てみるつもりだ」。彼は自身のGPSを持ち、他のだれもが歩んだ道のりとは違う道を行く。

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情報提供:PGA TOUR

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