「サンダーソンファームズ選手権」アラカルト
By Jeff Shain, PGATOUR.COM
11月6日(木)から9日(日)まで行なわれる「サンダーソンファームズ選手権」のコース詳細やこれまでの歴史、昨年の模様などをまとめてご紹介する。
コース:
カントリークラブ・オブ・ジャクソン(CCJ/米ミシシッピ州)は7435ydのパー72。1914年に造られた本大会の新たなホストコースは、クラブが新たな敷地を獲得し、ディック・ウィルソンが27ホールの設計を任せられた1962年に遡る。元PGAツアープロのジョン・フォートが2008年に改修した、ドッグウッドとアゼリアの各9ホールが今回の会場だ。CCJは「ミシシッピ・ステート・アマチュア」で5度、最近では2010年にホストを務めた。今年6月には「サザン・ジュニア・アマチュア」も開催された。このクラブは、ミシシッピ州の歴史で重要な役割を果たした場所でもある。1962年に起きたカーニバル・ボールへの手入れでは、違法の密造酒が大量に見つかり、同州での禁酒法撤廃を加速させるきっかけとなった。
フェデックスカップ:
優勝者は300ポイントを獲得する。
チャリティ:
医療器具からぬいぐるみまで全般に渡りブレア・E・バットソン小児病院をサポートする、フレンズ・オブ・チルドレン病院が主な受益者。バットソン病院は子供たちの治療に特化した、ミシシッピ州唯一の施設だ。
出場選手:
大会日程が(夏から)秋に変わった今大会には、前回覇者のウッディ・オースティンに加え、今シーズン3大会のうち2大会の覇者、ベン・マーティンとロバート・ストレブが出場予定。世界ゴルフランキング上位50位の選手は「WGC HSBCチャンピオンズ」の出場資格があるので、「サンダーソン-」出場者ではマーティン(57位)が最高位だ。メジャー大会覇者ではパドレイグ・ハリントンとジョン・デーリー、「全米オープン」2冠のリー・ジャンセン、そして元世界ランキング1位のデビッド・デュバルも参戦する。グレン・デイは現役選手では最多となる、ミシシッピでの17戦目に挑む。ディッキー・プライドは16戦目だ。
72ホールの記録:
263ストローク(ダン・ホールドーソン、1986年 ハティスバーグGC)。
18ホールの記録:
61ストローク(キース・クリアウォーター、1996年大会第2ラウンド アナンデールGC)。
前回大会:
アナンデールGCでの三つ巴のプレーオフ、最初のホールでバーディを奪取したオースティンが2007年以来の最年長チャンピオンとなった。当時49歳のオースティンは首位から2打差で最終日を迎えたが、5アンダー「67」の好スコアで、キャメロン・ベックマン(67)と3日目の首位だったダニエル・サマーヘイズ(69)に並んだ。18番のティショットでは、オースティンもベックマンもアプローチショットをピンから2メートル半以内に運んだ。一方のサマーヘイズは、ウォーターハザードにつかまった。その後オースティンがバーディを奪取し、ベックマンがプレーオフ延長の可能性もあった約1.5メートルのパットに失敗。オースティンは、2007年の「マヤコバクラシック」でのフレッド・ファンク以来のPGAツアー最年長チャンピオンになり、これはPGA史上8番目の記録ともなった。
筋書き:
ビッグネームは軒並み「WGC HSBCチャンピオンズ」に出場するが、ストレブとマーティンは2勝目を挙げれば、フェデックスポイントランキングのレースで彼らを大きく引き離す可能性もある。チャンピオンズツアー1年目で好成績を収めたオースティンは、その勢いで大会連覇も考えられる。彼は50歳以上のプレーヤーが参加する同ツアーにて、序盤7試合のうち6試合では「ディックススポーティンググッズオープン」での2位タイを筆頭に、6位またはそれ以上を記録していた。15名のプレーヤーは地球の裏側で行なわれていた、マレーシアでの「CIMBクラシック」を終えてすぐに今大会に出場する。
その他:
前回のプレーオフで争った3名のうち2名は、ミシシッピにやって来る前は予選落ちの連続だった。ベックマンは6試合でいずれも決勝ラウンドに進めず、オースティンも4試合すべてで予選通過とならなかった。今シーズン連続出場している5名には、2005年大会覇者のヒース・スローカムもいる。「サンダーソンファームズ選手権」で2度優勝したのはこれまでで2名のみ。ブライアン・ヘニンガー(1994、99年)とファンク(1998, 2004年)だ。