ウッズ 出入り激しくも 「68」に前向き
By Brian Wacker, PGATOUR.COM
PGAツアーでは今年3月初め以降、やっと7日目のラウンドをプレーし終えたタイガー・ウッズ。ファイヤーストーンCCでの初日のスコア「68」は復調への一歩だと話した。
これは、3カ月以上の戦線離脱を余儀なくされた腰の手術を超え、ウッズの復活する能力を示したと言える。
「WGCブリヂストンインビテーショナル」初日、ウッズはボギーを2回、ダブルボギーを1回たたいたが、その後のバーディで挽回した。
「ある程度の進歩はあったと思う」と、この日を振り返るウッズ。「ちょっと時間がかかるだけのことだ。流れに乗ろうとしてるところだよ」。
ウッズは「WGCブリヂストンインビテーショナル」では昨年を含め、8度の優勝歴を誇る。今年は、首位のマーク・レイシュマンを4打差で追いかける展開だ。
1番で約3メートルから3パットのボギーと、出だしでつまずいたウッズ。続くパー5の2番では、ティショットを大きく左に外したが、ツーオンに成功し、約14メートルから2パットで沈め、この日獲ることになる6つのバーディの1つ目を奪取した。
しかし、4番ホールではアプローチショットがグリーンに届かず、そこからの寄せにも失敗して再びボギーとした。かと思うと、続くパー3の5番で、ティショットを約60センチ以内につけてバーディとし、埋め合わせした。
6番と8番でも、アプローチショットを寄せてバーディを奪取。だが、パー4の9番でトラブルが発生した。ティショットを林に入れて脱出に2打を要し、グリーンに乗せたのは4打目。結果は6打のダブルボギーだった。
次の10番では、2メートル弱を沈めてバーディ。パー5の16番でもバーディとした。
「今日、僕のアイアンショットの多くはピンそばにつけた」と語るウッズ。この日は、8ホールでフェアウェイをキープし、12ホールでパーオンした。「それはつまり、僕がボールをつかまえ、手ごたえが戻りつつあるってことだよ。軌道修正に向かっているんだ。再び“正しい”数字を出せるボールを打てるようになってきている」。
ウッズは、ロイヤルリバプールで開催された「全英オープン」では通算6オーバーの「294」で69位と、自己ワーストのスコアの1つを記録した。
とはいえ、なじみのあるファイヤーストーンでは歓迎ムードを感じるだろう。1年前には2日目に「61」をマークし、2位に7打差をつけて、この大会8度目の優勝を飾ったのだ。
「いい力試しになるだろうね」と、ウッズ。「風は出ているけど、決して強くはない。こういったスコアを多く目にすれば、選手たちのモチベーションが下がることもないだろう。スコアメイクはできるはず。まあ、本当にいい成績を残すのは大変だけどね」