名指導者ボブ・トーランス氏が他界 選手たちは喪章を付けてプレー
By Helen Ross, PGATOUR.COM
スコットランド出身で指導者としても著名なボブ・トーランス氏が息を引き取ったことを受け、選手達は敬意を表し「全英オープン」3日目に喪章を付けてプレーした。
現地19日に永眠したトーランス氏は、以前「ライダーカップ」主将を務めたサム・トーランスの父にあたる。
サムはツイッターで父親の死を報告。
「今日は辛く、悲しい1日になった。父が安らかに眠りについた」。
享年82歳だったトーランス氏は癌を患い闘病生活を送っていた。過去指導した選手で最も有名なのは、3度のメジャー優勝を誇るパドレイグ・ハリントンの他、ダレン・クラーク、ポール・マッギンリーだろう。
ハリントンは数週間前にトーランス氏を見舞った。「全英オープン」を2度制したかつての教え子は、ロイヤルリバプールでの3日目を終えた直後に恩師の死を知ったという。
ハリントンはアイリッシュ・ゴルフデスクの取材に応じ、「自分にとって父親のような人だった。彼の死を嘆くべきではない。ゴルフに貢献し、彼を頼ってやってきた選手を誰でも快く受け入れ、そして成長させた。この世界を去る形としては最高だと思わないか?」とコメント。
今年の「ライダーカップ」で欧州選抜の主将を務めるマッギンリーは、サム・トーランスを副キャプテンに指名した。「とても、とても悲しい1日になってしまった。われわれはゴルフ界にとって、そして人生にとっても偉大で、素晴らしい人物を失ったのだから」と語った。
世界中の選手がツイッターでトーランス氏の死を嘆いた。
ダレン・クラーク(@DarrenClarke60)
「ボブ・トーランス氏の悲報に接し、とても悲しい1日になった。彼とはラーグス(スコットランド)で多くの時間を過ごした。ボブがいなければ今の自分はない」
ゲーリー・プレーヤー(@garyplayer)
「安らかに眠ってください、ボブ・トーランス氏。素晴らしい人格の持ち主で、偉大な指導者。そして最高の男だった。彼のことが大好きだった」
ルーク・ドナルド(@LukeDonald)
「ボブ・トーランス氏はゴルフ界に生き、元気を与えてくれた。誰もが尊敬する真の紳士だった。多くの人が彼との別れを悲しむだろう。今後7月のこの時期にはサムのことを思い起こすようになる」
イアン・ポールター(@IanJamesPoulter)
「ボブ・トーランス氏が亡くなったと聞いて、悲しい1日を過ごしている。素晴らしい人物で、これまでに何人もの偉大な選手を育てた名指導者だった。彼の死を残念に思う。ボブ、どうぞ安らかに」
セルヒオ・ガルシア(@TheSergioGarcia)
「偉大な指導者のボブ・トーランスの訃報に接し、非常に悲しい。心からお悔やみ申し上げます。7月のこの時期にはサムのことを思うようにする」
サム・トーランス(@torrancesam)
「旅立った父に対するメッセージを頂けて感動しています。皆さんのお心遣いに感謝します」