スコットはようやくシーズンオフに・・・ソニーオープンinハワイを振り返る
ウォーカーがプロ初勝利から間もなく2勝目
ジミー・ウォーカーのPGAツアー初勝利には実に188試合を要したが、2勝目を挙げるのには3ヶ月もかからなかった。
ウォーカーは1月12日の「ソニーオープンinハワイ」最終日で7アンダー「63」をマークし、並み居るライバルを寄せ付けなかった。そして、今回の勝利で、フェデックスカップランキングでも首位に返り咲いた。
そのほか、クリス・カークが1打差の2位に、ジェリー・ケリーが3位、ハリス・イングリッシュが4位でフィニッシュ。イングリッシュが2013-14シーズンの直近6試合でトップ10位に入るのは、3度目となった。
喜びは2倍に 名コーチの存在
ウォーカーは1勝で終わると思った人もいたかもしれない。だがそれを覆すのに、それほど長い時間はかからなかった。PGAツアーで188試合に出場したウォーカーは、2013-14年のシーズン開幕戦「フライズドットコムオープン」で念願のツアー初優勝を手にした。
今回の「ソニーオープンinハワイ」で再び勝利を手にした彼は、まさにトップ集団の中にいる。混戦のリーダーボードを見据えた彼はこの日、差を付けようと必死になり、最終日には後半13番をバーディとすると、15、16、17番で3連続バーディ。17番のパー3ではアダム・スコットを除いた選手中で、最も近くにティショットを付けた。(スコットは、カップから11インチに寄せた)。
「フライズ(ドットコムオープン)でいろいろと学んだと思う」と、ウォーカーは2勝目を挙げた後に話した。「忍耐強く、集中して、ボギーを叩くといったトラブルに見舞われても取り乱すなってことさ」。
とはいうものの、最終日に際してウォーカーには心配要素などなかった。ウォーカーはこの日、ノーボギーでラウンドした2人のうちの1人だったのだ。
ここ数ヶ月のウォーカーの驚異的なプレーは(本格的に一緒に取り組んでいるのはここ1年くらいのことではあるが)、約2年にわたって時折インストラクターを務めているブッチ・ハーモンによるところもある。
「ハーモンに会った時、彼は僕のことを信じ、才能があると言ってくれた。自分が持っているものを持てあましているともね」と、ウォーカーは振り返る。「ハーモンはとても自信にあふれた人なんだ。彼から言われたことは、信じているよ」。
今年もバーディ合戦となったワイアラエを制したウォーカー
(今回の会場である)ワイアラエCCでは必ずしも“注目の選手”というわけではなかったウォーカー。今週勝利を収めるまでは、同大会では7度の出場中、トップ10入りが1度しかなかったからだ。
「ここは、フェアウェイと捕らえるには、PGAツアーの中でも難しいコースの1つだと言われていたし、僕自身も最初からあまりフェアウェイキープできていなかった」と、ウォーカー。「その意味では、皆もそうだったと思う」。
バーディ量産はワイアラエの新しいトレンドではない。ウォーカーは今大会で全ラウンドを60台で回って優勝したが、これは6年連続だった。
フェアウェイを捕らえることが重要視されているコースにおいて、あまり見られないものがあった。ウォーカーが319.5ヤードを飛ばし平均飛距離でもトップに立ったのだ。
通算17アンダーという彼の成績は、昨年覇者ラッセル・ヘンリーの大会記録通算24アンダーよりも7打多かった。不思議なことだが、ウォーカーは「フライズドットコムオープン」でも通算17アンダーで勝利している。