2013年 WGC HSBCチャンピオンズ

松山英樹は何番手? 「WGC HSBCチャンピオンズ」優勝候補番付

2013/10/29 18:03

By Rob Bolton, PGATOUR.COM Fantasy Columnist

PGAツアーは、今季2度目となる予選カットなしの大会をアジアで開催する。78名のプレーヤーが参加するこの大会は、昨年と様変わりをして開幕を迎える。ハロウィンデー(10月31日)に始まる「WGC HSBCチャンピオンズ」は、中国のシェーシャンインターナショナルGCが舞台だ。ここはいくつものツアーが開催されてきた場所でもある。

一年の“休暇”からツアーのローテーションに戻ってきたシェーシャンインインターナショナルは、全長7,266ヤード、パー72のコースだ。記念すべき第一回大会となった2005年(欧州ツアー競技として開催)では、デビッド・ハウエル(イングランド)が通算20アンダー「268」を記録した。前回このコースで開催された2011年は、マーティン・カイマー(ドイツ)がこの大記録に並んだ。ワールドクラスの選手に相応しいスコアだ。

前回大会の700万ドルから850万ドル(約8.2億円)に跳ね上がった賞金総額を賭け、世界中のゴルファーたちは、12ヶ月前(の前回大会)に中国、宝安区(ホウアン)のミッションヒルズGCで2ストローク差をつけて優勝したイアン・ポールター(イングランド)が手にした、「オールド・トム・モリス・カップ」を奪還すべく競い合う。

優勝者にはフェデックスカップ550ポイントが授与される。これはメジャー大会を除く通常競技のポイントと比べて10パーセントも多い。さらにチャンピオンには「ヒュンダイトーナメントofチャンピオンズ」、「マスターズ」、「プレーヤーズ選手権」、そして「全米プロゴルフ選手権」への招待に加え、3年間のPGAツアー出場権も与えられる。

シェーシャンインターナショナルで2009年に初めて「WGC HSBCチャンピオンズ」が開催された時はラフが長すぎ、ロングヒッターが有利だった。このコースは数年前と比較するとあらゆる技術が試される洗練されたコースに改良されている。しかしながら過去の結果が示している通り、うねるグリーンであってもロースコアの展開が予想される。予報によると風は例年以上に強くは吹かず、天候はトラブルの要素とはならないだろう。気温は20℃度前半とやや低く雨の可能性もあるものの、晴天に多少の曇となる見込みだ。

今週の優勝候補は・・・ 【パワーランキング】

1、キーガン・ブラッドリー
WGCのストローク戦では、出場した7大会全てでトップ25入りしている。2011年大会は16位タイ。36ホール時点で首位だった先週の「CIMBクラシック」は単独10位で終えた。

2、フランチェスコ・モリナリ(イタリア)
2010年大会は、初日から最終日まで首位をキープして優勝。4日間の合計パット数はわずか「100」だった。先週の「BMWマスターズ」では2位タイ。

3、セルヒオ・ガルシア(スペイン)
今大会は2度目の出場(2009年23位タイ)となる。先週の「CIBMクラシック」では11位タイで4試合連続トップ20入りを果たした。直近の30試合ではトップ25入りを24度記録している。

4、ジャスティン・ローズ(イングランド)
「ツアー選手権 by コカ・コーラ」で単独6位に入って以来、久しぶりの出場となる。初めて出場した2011年大会では7位タイだった。

5、マーティン・カイマー(ドイツ)
2011年大会の王者は、2009年は6位タイに入った。現在15試合連続予選通過中で、直近の3試合はすべてトップ15位以内の好成績を残している。

6、ライアン・ムーア
先週の「CIMBクラシック」でプレーオフを制し優勝した。「BMWチャンピオンシップ」では11位タイ、「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」では9位タイ。この大会は2009年に単独3位に入っている。

7、ジェイソン・ダフナー
最近出場した9試合で5度のトップ10入り。全てが高額賞金の大会だった。「全米プロゴルフ選手権」での優勝、「全米オープン」、「WGCブリヂストンインビテーショナル」での4位タイが含まれている。

8、フィル・ミケルソン
2009年大会で優勝。「WGC HSBCチャンピオンズ」で最も賞金を獲得している選手だ。先週「CMBクラシック」での19位タイを含め、ここ2戦はトップ20入りしている。

9、ジミー・ウォーカー
パトリック・リードの代役とはいえ、2013-14シーズンの開幕から全4戦に出場している唯一の選手だ。この4戦で12位以下の成績を記録していない。

10、ジョーダン・スピース
WGCトーナメント初出場。「プレジテンツカップ」以来の試合となる。2013年シーズンはイーストレイクの2位タイでシーズンを締めくくった。

11、グラハム・デリュー
同じくWGC初参戦となる。先週の「CIMBクラシック」では7位タイ。直近の15試合中、8試合でトップ25位入りしている。(トップ10入りは6度)

12、ピーター・ユーライン
最近の5戦は2度の2位を含む4度のトップ7入りが光る。「BMWマスターズ」は5位タイ。WGC大会初出場となる。

13、ダスティン・ジョンソン
イーストレイクで単独5位となってから4週後、「パースインターナショナル」では12位タイだった。シェーシャンインターナショナルでは初のラウンドとなる。

14、ビル・ハース
2013-14シーズン初戦となった先週「CIMBクラシック」では16位タイ。ここ7戦はことごとくトップ15入りを逃しているものの、30位以下は1度しかない。

15、キラデク・アフィバーンラト
先週の「CIMBクラシック」では惜しくも優勝を逃がし、2戦連続でトップ5となった。特別一時会員(スペシャルテンポラリーメンバー)に手が掛かっている。この大会は3度目の出場。

16、松山英樹
先週の「CIMBクラシック」では週末に「72-74」とスコアを伸ばせず25位タイに終わった。プロ転向後の18試合で25位以内を17度記録している。

17、ロリー・マキロイ
考え方によっては、欧州ツアーの終わりは米国ツアーの始まりを意味する。本大会は過去に3度のトップ5がある。

18、リッキー・ファウラー
「CIMBクラシック」での19位タイを含め、ここ10戦で7度のトップ25入りを果たしている。本大会唯一の出場は2010年で25位タイだった。

19、ブラント・スネデカー
初出場となる今大会は、「プレジデンツカップ」以来の試合だ。ストロークプレーのWGCでは、7試合を戦って30位以内は一度だけ。

20、ゴンサロ・フェルナンデスカスタノ
ストロークプレーのWGCでは、9戦出場して一度もトップ25入りしていない。「BMWマスターズ」で逆転優勝した後にオフをとった。2013年シーズンはトップ10フィニッシュを7度記録した。

2013年 WGC HSBCチャンピオンズ