2013年 プレジデンツカップ

ミュアフィールドで経験する世界の舞台は、松山にとってプロ転向後の最大の試練

2013/10/02 17:07

By Sean Martin, PGATOUR.COM

松山はプロに転向する前に大学ゴルフで3シーズンプレーしており、その間、「世界大学選手権」で優勝している。彼のファッションというと、「ウィンダム選手権」の2日目にはシンプルな白と黒のシャツを着用しており、一方同大会で石川は、彼の物腰には似つかわしくないハワイアン柄のタイトなシャツを着ていた。石川は、日本の大衆的なファンの間では、未だに最も有名なプレーヤーであり、日本のジャーナリストによると、松山はその活躍、特にメジャーでの活躍により、熱狂的なゴルフファンの間で人気を博しているようだ。しかし、石川と松山の間にライバル関係はない。それどころか、よく一緒に練習ラウンドをプレーしている。

「石川を引き継ぐ…という事に関しては全く考えた事がありません」と松山は語った。「ただ、自分にとって最高のゴルフがプレーできるよう努力し、必要な経験を積み、コースに出てゴルフをする。それだけです」

日本人選手はアメリカの異なる文化に慣れるだけではなく、新しい芝生、言葉の壁も乗り越えなければならない。日本でモルモン教の宣教師を務めた米国人で、松山の通訳を務めるボブ・ターナーは、通訳になる前に早稲田大学ゴルフ部で1年間プレーした経験がある。ターナーは以前、「プレジデンツカップ」に出場した丸山茂樹尾崎直道の通訳を務めた経験を持っている。

「英樹は試合に対する情熱があるからこれまで成功できているんだ」とターナーは語った。オークヒルで行われた「全米プロゴルフ選手権」で19位となった後、ニューヨーク観光をせずに、翌週の、松山にとって今シーズン米国ツアー最終戦である「ウィンダム選手権」の開催地、ノースカロライナへ向かったのである。

「彼はすぐに移動することを望み、しっかり休み、火曜には猛練習をした。そう言う考え方の持ち主なんだよ」

松山は石川遼と共に米国を戦いの場とすることを見据えている。松山は来週カリフォルニアで開催されるシーズン開幕戦「フライズ・ドットコム・オープン」に出場する予定になっている。2014年シーズンは米国を主戦場にすると彼は述べた。

しかし、その前に「プレジデンツカップ」がある。

インターナショナルチームは2勝目を狙う。もう一人の日本人である丸山は当時、リーダーとして活躍し勝利に貢献した。そして、今回は松山のサポート役を務めことになる。

「どのマッチも最後の対戦という気構えで臨み、コースに悔いは残すな、と彼には言いますよ」と丸山。「ただ、同時に、プレッシャーを掛けすぎず、プレジデンツカップの世界選抜チームの一員としてプレーできる最高の機会を楽しもう、とも伝えますがね」

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