初のイーストレイクGCで輝いたステンソン
ヘンリック・ステンソンが痛めていた左手首は、ザ・ツアー選手権 presented by コカコーラ」第1ラウンドの最中、アイシングと炎症鎮静剤のお陰で、痛みが完全になくなっていた。
前週のBMW選手権最終日に「74」を叩いたフラストレーションもまた、なくなっていた。18番でのティショットを池に打ち込み、ドライバーを壊した怒りもだ。
「今週良いプレーをするために、気持ちの良い状態で臨まなくてはならないことはわかっていたよ」とステンソン。「気付いていた人もいると思うけど、月曜日にシカゴでのプレーを終えたときには全くそうできなかった。上手く切り替えができているね」。
「ドライバーがとても安定した状態で、前向きにプレーできたから、とても良いラウンドだった」。
本当に、その通りだった。イーストレイクGCで18ホールをプレーするのは初めてだったステンソンだが、初日を「64」でラウンドし、アダム・スコットに1打差、またビリー・ホーシェルとスティーブ・ストリッカーに2打差をつけ首位に立った。
4番ホールから4連続バーディを奪うなど、前半を「30」を回ったステンソン。ここで奪ったバーディパットはそれぞれ8フィート、8インチ、4フィート、23インチ、そして10フィートからの距離だった。
「今日最初の7ホールほど、7番アイアンが活躍したことはなかったと思う。5つのバーディにつなったからね」とステンソン。「本当に良かったよ」。
3週間前に「ドイツバンク選手権」で優勝したステンソンだが、今大会初日を迎えるまでは故障した左手首の負担を減らすためにイーストレイクGCでの練習を制限し、バックナインのコースを歩くのみに留めていた。もちろん過去にも、初めてのコースで練習ラウンドを経ずに良いプレーをしたことはあった。
「2004年欧州ツアーのある大会で、首を痛めてパターとウェッジのみを持ってコースを歩くに止めたことがあったけど、その時も4打差で優勝したんだ」とステンソン。「だから練習ラウンドは必ずしも必要ではないんだ」。
パットのスコア貢献率で1位タイ、パーオン率で2位タイ、そしてフェアウェイキープ率で6位タイをマークしたステンソン。良いプレーができたことだけでなく、この72時間での精神的な調整についても満足している。
「僕はいつも少し頭に血がのぼりやすいんだ。それが少しずつ蓄積されてしまって、最後には爆発してしまう」とステンソンは説明した。「恐らくこれらは疲れから来るんだと思う。ずっとプレーし続けているからね。良いプレーはしてきたけど、単純に休みが全然なかった」。
「月曜日に家に帰り、ソファで横になることを心待ちにしていたんだ。子供は学校に行き、僕は何もしないで、と思っていたけど、結局また月曜日にプレーしてしまう。単純に疲れで、自分を見失ってしまったんだ」。
「あれは良い状況ではないし、良いゴルフはするための精神状態ではない。今日自分が見せた変化を、とても嬉しく思っているよ」。