2013年 RBCカナディアンオープン

G.デュレット、視線はプレジデンツカップへ

2013/07/25 17:02

マイク・ウィアは、カナダ人選手でプレジデンツカップのインターナショナルチームで戦った唯一のカナダ人選手だ。そしてグラハム・デュレットは今、好位置につけており、ウィアに続こうとしている。

サスカチュワン州出身のデュレットはインターナショナルチーム内の世界ランキング13位で、今週の「RBCカナディアンオープン」を迎える。9月2日の「ドイツバンク選手権」を終了した時点でトップ10入りしていれば、彼は自動的にチームメンバー入りとなる。加えてチームキャプテンのニック・プライスが持つ「キャプテン選出枠」の2選手が、その週の終わりに発表される。

まだまだ未完成なゴルファーである31歳のデュレットだが、彼はこの10月第1週にオハイオ州ダブリンのミュアフィールドビレッジで開催される今年のプレジデンツカップに、カナダ人選手として出場できる可能性に心を躍らせている。

「僕の志(こころざし)はとても高いところにあるんだ。それは間違いないね」と、デュレット。「今年の始めからプレジデンツカップは僕にとっての大きなゴールのひとつだった。だから常に気にかけていたよ」。

5月、インターナショナルチームのメンバー候補に名を連ねたデュレットは、プライスが主催したプレジデンツカップに向けたミーティングに呼ばれ、メンバーに選出された時に備えてチームユニフォームを採寸していた。

そのミーティングで、彼はインターナショナルチームのプレジデンツカップに対する熱い思いを感じ取った。インターナショナルチームは4年連続優勝を果たしているアメリカチームの連勝を止めるべく、このイベントに賭ける思いを強く感じた。過去9度の結果は、わずか1勝1分に留まっている。

「何人かの選手が、このチームでプレーすることの意味、そしてこのチームで勝利することの意味を、心の底から語ったんだ」と、デュレットは明かした。「世界中のベストプレーヤーが集ったあの部屋で、僕は本当に鳥肌が立った。その時からだね。このチームのメンバーに入りたいと強く思うようになったのは」。

デュレットは現在、カナダ人選手の中でインターナショナルポイントでトップを走っている。デビッド・ハーンが31ポイントで彼に続いている。デュレットはPGAツアーでコンスタントに結果を出し続けて、現在のポジションに登りつめた。彼は5回のトップ10フィニッシュ、10回のトップ25フィニッシュ、そして「トラベラーズ選手権」では3位に入る好成績をマーク。彼にはパーオン率(ツアー1位)、トータルドライビング(ツアー2位)という武器がある。

インターナショナルチームで初めてキャプテンを務めるプライスは、デュレットのこの成績をもちろん注視している。「ここ最近のグラハムは、本当に良いプレーを続けているよ。いまの彼は、自分がどれだけ優れた選手なのか、自分自身で少しずつ認識しはじめている頃だと思うよ」とプライス。「また彼は、我々がどれだけプレジデンツカップに対して熱い思いを持っているかを感じてくれたと思う。彼はきっと、素晴らしいメンバーになってくれると思うよ」。
プレジデンツカップに7度出場し、17勝16敗2分という成績のアーニー・エルス(南アフリカ)も、デュレットの加入はチームに素晴らし効果をもたらすだろうと考えているようだ。「人生、そしてゴルフに対する素晴らしい姿勢を持つデュレットの存在は、チームにとって大きな財産になるよ」と、エルス。「彼は素晴らしいパワーを持った選手だ。そして自分のゴルフをうまくコントロールできる。彼はきっと、かつてないほど自分に自信を持っていると思うよ」。

当の本人は、チームメンバーに選ばれるには、コンスタントなプレーを続ける必要があることを理解している。それができれば、結果は自然についてくるだろう。「僕がこのチームに入る唯一の道は、良いゴルフを続けること。それが僕のゴールさ」と、デ・レート。「僕は結果ではなくプロセスに重点を置いている。一打一打ベストなショット打って、一日一日、そしてすべての大会で堅実なゴルフをすることだね」。

「まずは、トップ10入りすること。そうすればキャプテン枠を待たずチーム入りが決まるからね。もしトップ10入りが果たせなくても、キャプテン枠で選ばれたら、それもとても嬉しい。そしてチームに選ばれなかったとしても、それはそれで仕方ないこと。またあと2年、頑張ってチーム入りを目指すよ」。

2013年 RBCカナディアンオープン