2013年 クラウンプラザインビテーショナル

デイリーラップアップ:クラウンプラザインビテーショナル最終日

2013/05/27 17:35
5年ぶりのツアー優勝を掴んだブー・ウィークリー(写真/PGATOUR)

クラウンプラザインビテーショナルの最終日、ブー・ウィークリーは13番ホールで、彼の名がトーナメントボードのトップにあることを確認した。

このパー3ホールで、ブーが首位に立っていることを確認したギャラリーは、彼に向かって激しく「ブー!」と叫びながら、ヒーローにエールを送った。

ウィークリーは22フィートのバーディパットを放ち、ボールをコントロールするかの如くパターを高くフォロースルーさせた。そして見事にボールはカップへ沈んだ。彼はカップインの瞬間、クラブを再び高く掲げ、通算14アンダーとして5年ぶりの米国ツアー優勝へ一歩ずつ近づいていった。

「あの時(13番ホールで)自分が首位に立ったことを知ったよ。そしてこのままトップをキープするのか、もう少し攻めてバーディを取りに行くか、どうしようか迷ったね。今日は良すぎるくらいボールが打てていたから、このままリードをキープできると思ったけどね」と、彼は語った。

その言葉どおり、彼はその後5連続パーを決め、ウィークリーはトータル「266」、通算14アンダーとして、2日目、3日目首位のマット・クーチャーを1打差の2位に退けて勝利した。クーチャーの最終日は「68」だった。

ウィークリーはフェデックスカップポイントを500ポイント獲得し、順位を6位に上げた。

2010年、そして昨年もこの大会を制しているザック・ジョンソンは「66」で回り、通算12アンダーで今季初のトップ10フィニッシュの3位に食い込んだ。

ウィークリーの前回の優勝は2007年、2008年共にハーバータウンでのものだ。RBCヘリテージの優勝者同様、今週の優勝者にも格子柄のジャケットが贈られるが、ライダーカップ選手でもある彼は、その差を感じることが難しかったようだ。

「(ジャケットの)違いが判らなかったよ。随分と間が空いてしまったからね」と、世界ランキングを55位に引き上げ、USオープンの出場権を得たウィークリーは語った。

ウィークリーは過去14回出場したこの大会で獲得した通算賞金の合計よりも少し多い110万ドルを手にした。彼は14回の出場で、12回予選を通過し、トップ10フィニッシュは3度だった。郵送した彼は今日、8番から10番まで3連続バーディを決めた。同時にスコット・スターリングスは15番でダブルボギーを叩き、首位争いから陥落してしまった。

自己最高位の2位で今大会を終えたクーチャーは、436ヤードの12番では55フィートの長いバーディパットを決め、13番ホール時点では12アンダーとしていた。クーチャーは首位に1打差と迫り、ガッツポーズを見せた。

ジョンソンは17番で、2ホール連続となる19フィートのバーディを決めて12アンダーとした。

その後、ウィークリーが13番でバーディを奪って2位との差を再び「2」とした。

「今日はいいプレーができたよ。誰が優勝したとしても、チャンピオンに脱帽さ」と、ジョンソン。

スターリングスは「66」の通算11アンダーとし、「68」で回ったジョン・ロリンズ、「69」で回ったマット・エブリーと共に4位タイで終わった。

最終日の最少スコアは、ウェブドットコムツアーから参戦組のフランクリン・コーペニングが記録した「62」だ。彼は地元フォート・ワース出身で、コロニアルで育ったテキサスクリスチャン大学の卒業生だ。彼は通算8アンダー、14位タイに入り、来年のこの大会への出場権を手にした。

クーチャーは、2番ホールのフリンジから11フィートのバーディを決めたが、続くホールでグリーン横のバンカーから2打を要しボギーを叩いてしまった。その後は安定したゴルフでパーを重ね12番で長いバーディパットを決めた。彼はその後、最終ホールで20フィートのバーディパットを決めたものの、1打及ばず自身6度目の2位フィニッシュとなった。

「とても残念だね。この大会も、このコースも、僕は大好きだからさ」と、5度のツアーチャンピオンのクーチャー。「1打差で負けるのはとても悔しいよ。でも他の選手がどうプレーするかはコントロールできないからね」。

優勝したウィークリーは今週も、眼科医の診察を受けている。彼の左目には問題があり、時折出る震えはグリーンのラインを読むのに支障をきたすことがある。

「今日も何度かそうなったよ。突然その症状が現れたり消えたりするんだ。何が起こるかわからないから、まずは地元に戻ってまた診てもらうよ」と、ウィークリー。
ストーリングスはフロントナインを「29」の6アンダーで回り、コースレコードまであと1打と迫っていた。そして15番までは13アンダーで首位に立っていた。しかしフェアウェイバンカーからのショットのあと、残り5ヤードに3打を要してしまい、首位争いから後退した。

彼のチップショットはグリーン横のバンカーのエッジにあたってしまい、ボールはバンカーへ。そして次のショットでバンカーから出すことができなかったのだ。その後、9番で18フィートのバーディパットを決めて12アンダーとしたのだが…。

「あそこ(15番)は勝負を分けるポイントだったね。優勝争いをしている選手がまだ残りホールが多い時は、寄せワンをしっかり決めなくては勝てないね」。

ベン・ホーガンに続き、この大会2度以上の優勝の期待がかかったジョンソンもまた15番で、この日唯一のボギーを叩いてしまった。

1番(548ヤード)の易しいロングホールで、ロングヒッターのウィークリーは、キャディになんだかそわそわするこの気分は良いものだ、と語った。

ウィークリーは1番で22フィートのイーグルチャンスを6インチに寄せ、バーディを奪った。そして3番ではチップインバーディを決めた。5番ではティショットをOBさせボギー、7番(437ヤード)でもボギーを叩いたが、8番で6番アイアンのショットを4フィートにピタリとつけてバーディを奪い、エンジンが掛かった。

「優勝できるかもしれないと思う、あのそわそわした感覚はとても気持ちがいいね」と、ウィークリー。「今日は『80』を叩いてしまう可能性だってあった。でもそうはならなかった。今日は僕の日だったね」。

【ホールインワン】
ボビー・ゲイツは自身初となるホールインワンを13番(194ヤード・パー3)の6番アイアンで決めた。これはクラウンプラザインビテーショナル、コロニアル大会66年の歴史で29度目のホールインワンとなった。

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