2013年 WGC アクセンチュアマッチプレー選手権

WGCアクセンチュアマッチプレー選手権3日目 レビュー

2013/02/23 15:18

ランキング上位10選手のうち、3回戦に進出したのはたったのひとり・・・

そして最後に残ったのは、ひとりだけとなった。

世界ゴルフ選手権のアクセンチュアマッチプレー選手権。ロリー・マキロイ(アイルランド)とタイガー・ウッズが大会から姿を消した翌日の金曜日、更にトップシード選手たちが帰路へ向かうまさかの展開が続いている。ランキング上位10人のシード選手のうちでは、マスターズ優勝経験のあるバッバ・ワトソンだけが、2回戦を終えて唯一の勝ち残り選手となってしまった。

そしてそのワトソンさえも、一筋縄にはいかなかったのだ。

第8シードのワトソンは、これを決めればジム・フューリックに勝てる、という5フィートのパットを2回連続でミスし。22ホール目にしてやっとフューリックを退けた。1999年の世界ゴルフ選手権の開幕以来、上位10人のシード選手が2回戦を終えて1人しか残らないという状況になったのは、初めてのことだ。

これは何を意味するのだろう?

「特に何もないよ。試合は紙一重だからね。どちらが勝つかなんて、誰にも分からないことだし、勝ち負けを予想することなんて不可能だからね」と、ワトソンは話した。

木曜日の開幕ラウンドで最後の2ホールを連続バーディとした、第3シードのルーク・ドナルド(イングランド)。ところがどっこい、翌日にとんだ試練が待ち受けていたとは知る由もなかっただろう。この日はスタートから、スコット・ピアシーが3連続アップ。勢いに乗ったピアシーは5番ホールで、221ヤードからの4番アイアンでのショットを直接カップインさせた。ピアシーは食い下がるドナルドを7&6で撃破。ドナルドはこの大会におけるキャリアワーストの大敗となってしまった。

また、第4シードのルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)も、ロバート・ガリガスとの対戦で一度もリードを奪うことなく、16番ホールであえなく力尽きた。だがそのガリガスは、決勝に進む青写真を描いていた。「ぼくのいたブラケット(トーナメント表における対戦者のグループ)のメンバーを見ていたんだ。自分に言い聞かせながらね。“あいつには勝てる、あいつにも勝てる、オレはあいつにも勝てるんだ”って。自分の場合はショットが調子良くて、パットの感じが良ければ、負けることはないと思っている。むろん、他の選手たちも、フェアウェイをキープできれば同じようなことを言うと思うけどね。ここのフェアウェイはとても広いから、低木を避けさえすれば大きなトラブルにはなりにくいけど」。

“ロリー”を破ったローリーが一躍スターダムに!?≫
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