2013年 ファーマーズ・インシュランスオープン

速報:「ファーマーズ・インシュランスオープン」日曜日

2013/01/28 17:11
必勝態勢で最終ラウンド残り11ホールに臨むT.ウッズ(Getty Images)

霧がすっかり晴れた日曜日。タイガー・ウッズは独走態勢に入り、優勝に向かって突き進んでいる。

ウッズは濃霧による遅延があった「ファーマーズ・インシュランスオープン」にて、自らをうまくコントロールし、スコアを3アンダーの「69」。ドライバーの調子がよく、第3ラウンド終了後に4打差をつけてリードをすることになった。午後の遅い時間にひんやりとした天候の中、若干荒れたスタートとなった第4ラウンドでさえ、彼は日没サスペンデッドまでにバーディを立て続けに取り、リードを6打差まで広げたのだ。

ウッズは、月曜日に引き続き11ホールを残している。

「長い1日だった・・・そして今日は調子よくプレーできた。全体的に、リードを広げることができてとても満足しているよ」とタイガーは言っている。

土曜日のラウンドは濃霧により流され、順延となった日曜日、選手たちは日の出から日没までプレーすることを強いられた。選手たちは第3ラウンドを終えて、30分でランチをとり、そしてすぐにコースに戻ることとなったのだ。最終ラウンドは現地時間の午前11時、東海岸時間の午後2時に再開される。

ウッズは、通算17アンダーとしている。

前回王者のブラント・スネデカーは最終ラウンドの13ホール目までを終えて4アンダー。ウッズとの差を縮めることはできなかった。スネデカーは最終ラウンド8ホールを終えた、ニック・ワトニーと並んで11アンダー。

ウッズは54ホールを終えて通算「202」の14アンダーで、カナダ人のルーキー、ブラッド・フリッシュに4打差をつけた。ウッズがこれまでの米ツアーにおいて、54ホールを終えて4打差をつけているのは16回目。もしこれが優勝するのに十分な差でないとすれば、終盤に何かが起こることになるだろう。

2番でのティショットは左に大きく逸れ、ボールは6番ホールのフェアウェイのファーストカットで止まった。しかし彼はそこをパーセーブ。その後3番では10フィートのバーディパットを沈める。そして4番ではカート道の右側に打ち込んでしまい、木にブロックされてしまった。そこではパンチショットでカーブをかけて木をぐるりと周って逃れ、安全にグリーンの手前まで運び、チップショットをねじこんでバーディ。

その2ホール後、右側ラフの難しいライで、5番ウッドを使用。グリーンへと乗せて2パットでのバーディを奪う。

第3ラウンド終了時点でのスネデカーは、1年前と同じく首位に7打ビハインドの位置につけている。しかし、今年、彼が追いかけているのは、トーレパインズで過去に7回の優勝実績があるウッズである。ウッズはこれまで米ツアーにおいて、単独首位で最終日を迎えた状況では、40戦して38勝を挙げている。

スネデカーは、「もっとバーディをとるべきだった。道のりは長い。首位から落ちてきそうにない人が首位に立っているので、捕まえに行かなければいけない。私は今日、耐えながらも調子良くプレーすることができた。とても良かったよ」と語っている。

ウッズは、日曜日に赤のウエアを着るかどうかは気にかけていなかった。大会は次の日まで終わらないと思っていたから。

とは言っても、大会に終止符が打たれているかのような要素もいくつか見られる。フリッシュは第3ラウンドの最終ホールをバーディとして「70」、通算「206」。エリック・コンプトンは、最終2ホールをバーディ、イーグルで閉めて「71」とし、第3ラウンドまでの54ホールでただひとり、首位から5打差。コンプトンにウッズを追いかけていくことについてある記者が質問したとき、彼は笑ってこう言った。

「自分自身を追いかけるよ」。

トーレパインズで、ウッズは「全米オープン」での優勝を含めて、プロとして7回優勝している。そして月曜日に8回目の優勝となれば、同一コース優勝数の自己記録となる。彼は同じように、ベイヒルとファイアーストーンでも7回優勝している。サム・スニードは「グリーターグリーンズボロオープン」で8回優勝しているが、同一コースでは4回しか優勝していない。

ウッズは「総合力」で首位に立っていると考えている。

「ドライバーもうまく打てているし、アイアンも調子が良い。そしてチップショットやパターも上手くいっている。そう、良いパットがたくさんあった。すべてが上手くいっているよ」。

弱い雨は早々に上がり、雲が少し混じる空の下では太平洋の波が岸壁にぶつかるのが見えるなど、視界はクリアになった。その中でタイガーは、ティショットのコントロールが最高に良く、狙った位置を外すことはほとんどなかった

2打差の首位でスタートしたが、彼は2番ホールでチップインバーディを奪いすぐに差を広げると、続くパー3では美しいティショット。丘を下り、ピンの左約4フィートにつけた。穏やかな天気の中ではあったが、距離の長いサウスコースではたった7人しか「70」を切ることができなかった。最も良いスコアは、アーロン・バデリーの「68」。

ウッズはフェアウェイをキープすることが多かったので、果敢に攻めることができたのだが、パーでなんとかリードを広げるという結果になった。

彼はパー5の9番ホール、下り4フィートのパットを外してしまったが、10番ではアプローチショットをピン付近に付け、4フィートのバーディを決めた。

フリッシュが最終ホールでバーディを奪うまでは、第3ラウンドで最大6打差のリードを守っていた。そしてウッズは、その後ろの組でプレーしていたのだが、トラブルに見舞われた。ティショットがバンカーのへりに入り、そこからのショットは、70ヤード先の深いラフへ。深く濡れたラフから激しくスイングしたが、ボールはグリーン横のバンカーへ入ってしまう。そして、8フィートのパーパットを外してしまった。

これは、悪い前兆だった。

1週間前のアブダビ。5番ホールでボールが溝にはまってしまったときに行った救済が、ラウンドを終えた後にルール違反だったことが判明し、2打の罰則により予選落ちしてしまったのだが、これまで通り調子は良いと思っていた。

ウッズは中東での短い週を過ごした際に、こう言っていた。「前に言った通り、できることはやっていた。私は予選突破するのに十分なプレーをしていたし、そしてもう2ラウンドを回って優勝争いをすることができた。できることはやっていたんだ。良いプレーがたくさんあったと思った。今週はそれを続けたいと思ったし、続けることができている」。

米ツアーにおいて、54ホール終了時点で首位に立ったウッズは、53戦中49戦で優勝を手にしている。単独首位の場合、確率はさらに上がる。最終ラウンド、ウッズを相手に18ホールでの逆転を成し遂げているのはこれまで2人の選手だけ。ウッズが20歳でルーキーだった1996年、「クォードシティクラシック」でのエド・フィオリと、2009年にヘーゼルタインで行われた「PGAチャンピオンシップ」での、Y.E.ヤンだけだ。

世界的な大会では、ドバイでのトーマス・ビヨーン、ドイツでのリー・ウェストウッド、そして「シェブロンワールドチャレンジ」でのグレーム・マクドウェルが、最終日にウッズを逆転しての優勝を遂げている。

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