2016年 ウェルズファーゴ選手権

マキロイもファウラーも 松山発案で熊本地震の被災地応援

2016/05/06 07:32
キャップに被災地へのメッセージが入った缶バッジをつけてプレーした松山英樹とリッキー・ファウラー

ノースカロライナ州のクエイルホロークラブで5日に開幕した「ウェルズファーゴ選手権」初日。米国男子ツアー(PGAツアー)のスター選手が、4月の熊本・九州地震の被災地を応援するグッズを身に着けてプレーした。松山英樹が発案し、戦友たちから賛同を得た。

松山は4月の「マスターズ」以来の出場試合となる今大会を迎えるにあたり、「熊本 九州 We are with you」「ACTION for 日本」などのメッセージ入りのロゴを関係者の協力で作成。紅白の缶バッジをキャップにつけ、岩田寛とともにキャディバッグにも同じデザインのマークを入れた。

会場では「つけてくれそうな選手にお願いしようと思う」と賛同を募った。予選ラウンドで同組の世界ランク3位のロリー・マキロイ(北アイルランド)は1Wのヘッドカバー、同5位のリッキー・ファウラーはキャディと一緒にキャップにバッジをつけてラウンド。松山は事前にマネジャーから英語のレクチャーを受け、スタート前に2人に協力を願い出た。

マキロイは、お馴染みのセントバーナード犬のヘッドカバーにバッジをつけた

ほかにもアダム・スコット(オーストラリア)、ダニー・リー(ニュージーランド)、アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)、パトリック・リードら世界のトッププレーヤーが、バッジをつけて大会初日や開幕前のプロアマ戦をプレーした。

多くの選手からの賛意に、松山は「うれしいですね」と感謝を示した。プレーは2オーバーと出遅れたが「試合中は自分の全力を出すことが一番大事。きょうは結果につながらなかったですけど、あしたからしっかり切り替えてやりたい」と表情を引き締めた。(ノースカロライナ州シャーロット/桂川洋一)

2016年 ウェルズファーゴ選手権