2016年 リオデジャネイロ五輪

スコットの五輪出場辞退 豪州主将は東京五輪で団体戦を希望

2016/04/30 10:11
リオ五輪辞退を表明しているアダム・スコット

4人のメジャーチャンピオンが欠場の意向を示した8月のリオデジャネイロ五輪。アダム・スコットが欠場するオーストラリア代表キャプテンのイアン・ベーカーフィンチは、個人戦で行われる五輪の競技フォーマットの問題を指摘した。

オーストラリアAP通信が報じたところによると、1991年「全英オープン」王者のフィンチはスコットの選択に「彼自身の決断によるもの。彼が私たちと一緒に出ないのは残念だが、彼の立場は全面的に理解している」と見解を述べた。

一方で「今回(辞退者が出た)の件はオリンピックの試合をチーム戦に変更することについて考えさせられると思う」と普段、世界のほとんどのツアートーナメントで行われている4日間72ホールのストロークプレーによる競技方式が、リオ五輪でも採用されることについて疑問を呈した。

既にスコットのほか、ビジェイ・シン(フィジー)やルイ・ウーストハイゼンシャール・シュワルツェル(ともに南アフリカ)の辞退が決定。7月から行われるメジャー大会との兼ね合いで、代表選手が過密日程を強いられることが理由とされている。

フィンチは五輪の競技方式に団体戦を採用することで、候補選手の辞退を抑止する可能性があると言及。かねて懸念されていた問題は、2020年東京大会に向けての懸案事項となりそうだ。

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